【自衛隊暴走族】
「金城さーん、迎えにきましたよ」
「えっ?今日は何かあったっけ?」
「何言ってんすか、常に何かあるのが金城さんでしょ、さぁ行きましょう」
「は?どこへ」
「実はですね、今日から新しく女の子が入るって情報があるんすよ」
「マジか、それを早く言えよ、すぐに支度するから待ってろよ」
みつおは、いつの間にか飲み会会長になっていた。
毎週休みの前の日には誰かが迎えに来て飲みに行くのである。
まるで約束をしていたかのように当然の顔で来るのだった。
どんなに二日酔いが抜けなくてキツくても
「大丈夫っす、迎え酒を飲めば治りますよ」
「それは治るんじゃなくて、二日酔いなのか今酔いなのか分からなくなるだけだろ、それやると3日酔いになるんだぞ」
「いいからいいから、愛ちゃんも会いたがってましたよ」
「そうか、じゃ行くか」
女の子の話を出されると元気になるのだった。
「こうしてお酒が飲めるのは、金城さんのおかげです。金城さんよありがとう、金城さんよありがとう、はい、さいしょのみっつ!大きくみっつ!それ、イケイケイケイケ、死ぬまで吐くまで、一気!一気!一気!一気!はい、ハナハナハナー」
飲み屋に行くと決まって一気大会が始まるのである。
「最初はグー、ジャンケンポン!」
「はい、愛ちゃんの負けー」
その島の飲み屋には、恐怖のジャンケン一気大会があった。
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