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ビジ選☆リーダーズ Vol.966『「すぐやる」超習慣』(堀田秀吾)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■なぜ、いつも後回しにしてしまうのか 人生は一度きりだ。夢があるなら、自分を変えたいなら、今の生活 を少しでも変えたいなら、行動するべきだ。結局、「やる」か「やら ない」かだ。 人は、やらなかったことに、より強い後悔の念を抱く。これは研究 からも明らかになっている。やらずに後悔するより、やって後悔し たほうがいい。それでも始められない弱い生き物が人間だ。 そんな弱い自分を愛しつつ「すぐやる自分」を作る方法がある。世 界中の脳科学や心理学の研究に基づく方法だ。大事なことは、動き たくなる状況をつくることと、まず「5秒」だけやってみることだ。 状況とは、主に環境、ルール、ルーティンのことだ。たとえば、 「小さな目標を設定する」「悩んだ時は直感で決める」「事前にシナリ オを作る」「スマホを見ているとき、タッピングする」などだ。 いずれも簡単なものばかりだ。それでも、驚くほど効果がある。行 動にブレーキをかけてしまいがちな脳を、逆に利用することがポイ ントだ。 ★ 人間は、先延ばしをする生き物だ。現状維持に満足しがちなのだ。 生物の進化には、長い時間がかかる。ここ数千年の文明の発達など、 人類の歴史を24時間時計に置き換えれば数分前の出来事だ。 それに進化が追いつくわけがない。今を生きる私たちも、実は狩猟 時代の心と体のままだ。はるか昔の祖先たちの本能的欲求に直結 している。隙あらば楽をしたい生活を体が覚えているのだ。 とはいえ、危機感は持っていた。人間はちょっとしたことで命を落 としかねない状況で生活していた。命を守るには、日常のわずかな 変化や違和感に気づき、それが危険かどうか見極める必要があった。 現代の人間も心のメカニズムはほぼ昔のままだ。だから、不安にな りやすいのだ。これは、生存競争で不安を必要とした先人のDNA であり、遺訓でもあるわけだ。 ★ 何か新しいことをはじめることは、安穏とした状況から変化を起こ すことだ。だが、人間はどんなに小さなことでも、変化に不安を覚 える。できれば今の状態を崩したくないのだ。 だから、不安を感じやすい人ほど行動できない、先延ばしする。し かも、効率を突き詰めずに生きてきたという何百万年前のバックグ ラウンドもある。 状況を変えることに対して「このままでいいんじゃないの?」と考 える本能がある。だから、人間は動かないのだ。「やる気」が起き ないのだ。 つまり、すぐに動けず苦悶することは、人間である以上、仕方のな いことなのだ。だから、やる気が起きない自分を過剰に責める必要 はないのだ。 ★ 最初の5秒、動くことだ。それだけでいい。ソファーで寝っ転がっ ていたら「よし」と奮い立たせて「5秒」だけ行動してみることだ。 この動き出しが、やる気エンジンを始動させる。 勉強や仕事をしなければならないなら、机に座って参考書やパソコ ンを開いてみる。掃除なら、掃除機を持ち出し電源をONにしてみ る。この行動をするために5秒だけがんばるのだ。 「やりたくない」という本能的な感情の脳が「大脳辺縁系」だ。そ の活動を抑えこんでくれる理性の脳が「前頭葉」だ。これが働き出 すまでに5、6秒かかる。 ただし、脳には一度行動を始めると、のめり込んでしまう性質があ る。この正体が「淡蒼球」という脳の部位だ。これを刺激するには、 体を動かして行動することだ。プロペラを自分で回すのだ。 ただ、一度回してしまえばこっちのものだ。あとは「淡蒼球」が、 やる気エンジンを活発化させてくれる。まずは自ら「回す」こと が重要なのだ。

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