9月13日には再び「CPIショック」が走りました。
8月26日のジャクソンホールでパウエル議長が「高インフレ退
治のためならば景気後退も辞さじ」「我々は高インフレが退治され
るまで高金利を維持する」と強く警鐘を鳴らしても、今回の「9・
13 CPIショック」が走るまでは、市場では「インフレ・ピーク
アウト論」「アメリカ経済ソフトランディング論」といった「間違
った楽観論」を信じる株式強気派たちが未だに幅をきかせていま
した。
9月13日の「CPI統計」は、こういった株式強気派たちの「間違
った楽観論」を粉々に打ち砕きました。
アメリカではしぶとく高いインフレが広範囲の品目で進行中です。
兼ねてからお伝えして参りましたように、「インフレという魔物
が一旦魔法のビンから飛び出したならば、それを退治するには高
い政策金利と長い時間が必要」なのです。
ジャクソンホールのパウエル議長は、かつてのポールボルガーの
愛した言葉「We must keep at it.(我々はそれ((高金利))
を続けなければならない)」を引用して、「We must keep at it
until the job is done. (インフレ退治という仕事が終わるま
で、私たちは高金利を続けなければなりません。)」と、宣言してい
ます。
今回の9月20-21日FOMCでは、パウエルFRBは市場に爆
弾投下する可能性があります。
この日のパウエル議長の発言内容もさることながら、この日の
FOMCで発表される「FRBによる四半期経済見通し(9月改訂
版)」も、要警戒です。
この日のFRBは、「FRBが目指す政策金利の引き上げの終着点(=
ターミナルレート)はどのあたりなのか???」、「FRBはどれく
らいの早さでその終着点(ターミナルレート)に到達するつもり
なのか???」「その結果、FRBはどれくらいの失業率の上昇とど
れくらいのGDP成長率の低下をどこくらいの期間覚悟している
のか?」について、重要なメッセージを送ってくるはずです。
アメリカ経済はリセッション入り(不況入り)は避けられないで
しょう。
この日のFOMCが引き金となって、内外の株式市場は再び暴落を
開始、この秋、二番底を探る展開となることでしょう。
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