パウエル議長発言の意味
おはようございます。
最近は人込みではないところではマスクは外すようにしているのですが、それでも視線は厳しいものです。都市に住んでいると、1分間全く人に会わないということはほとんどないのでたまに露骨にイヤなお顔をされる方がいらっしゃるのでするほかないよね、と改めて思います。だいたいお前の人のやることより、2歩も3歩も進んでいるから理解できねぇーんだよ、とのこと。俺って、そんなに前衛的で、近未来を描ける人物なの? と、きくと、お前ほどの根暗でネガティブな奴から前衛的でファッショナブルなんてことはありえないとのこと。ま、予定通りなお答えありがとう、でも、私はそんなことでは傷つかず、喜ぶのです。なぜなら角野はドMだからです(笑)
■パウエル議長発言要旨
「われわれはインフレを過去のものにする必要がある。痛みを伴わずにそうする方法があれば良いが、それはない」
「金利上昇と成長減速、労働市場の軟化は全て、われわれが仕える国民に痛みをもたらすが、物価の安定を取り戻せず、将来的に再びやり直さざるを得なくなるほどの痛みではない」
この発言の意味は、アメリカはこれから不景気になるよ、という意味です。
1970年代にポールボルガーという名議長がいたのですが彼もインフレファイターとして有名はFRB議長です。かれは、小出しの利上げではなく一気に利上げを行い、その結果、インフレ退治には成功をしましたが、アメリカは長期間の不景気に悩みました。
最初の議長の発言の抜きだしをすると、痛みを伴わず、というのはマネタリスト、ノーベル経済学省のフリードマンの言葉でインフレというのは通貨政策失敗の結果であり、お金は何も悪くはない、インフレ退治には痛みを伴わなく鎮静化する方法はない、という言葉の意味通りです。
パウエル議長は「金融政策の失敗」を認めたのです。そして、その失敗を失地回復するために特効薬はなく、かならずみなさん(アメリカ国民)にご迷惑をかける、と言っているのです。
驚きの発言です。これだけ過去に政治家やFRB議長で素直に失敗を認めた人は、私の記憶の中では誰もおらず、ある意味、ものすごく素直な人なのだろうな、と思います。
しかし、パウエル議長がいくら朴訥な人物であっても、この発言は中間選挙に大きく得教するだろうな、と思います。
2番目の抜き出しに関しては、私はマーケットの価格構成要件というのは1.ドル2.金利3.GDPですよ、と言っています。このうち雇用の強弱はドルの強さと比例しているよ、といつも言っています。
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