松尾スズキの【のっぴきならない日常】vol.532（１／２）

◆◇◆ ９／１２（月） ◆◇◆ 　『ツダマンの世界』にかかりきりの二か月が終わり、コントを何本も書かなくてはいけない季節になっているのだし、もう２、３本は書けててもいいくらいの時間はあったのだが、どうにも頭が切り替わらない。机には座っているが別のことばかり考えてしまう。 　医療脱毛のこととか……。白髪になるとレーザーが反応しない。だから、胸毛なんかほぼ白髪なので無理なのだが、介護のときに必要なあの箇所ね。あの部分の脱毛を急がなければならない。さすがにＯ（オー）の部分に白髪があるのかどうかよくわからないが、Ｖの部分にはすでに白髪が忍び寄っているのだ。 医療脱毛は優しさの証。急がねばと思うが、他人に局部を見られるのがとてつもなく恥ずかしい。うちの妻などは、相手が医者なら男でも女でも、ぜんぜん恥ずかしくないと言い切るのだが、最近、スーパー銭湯にタオル交換で入ってくるおばちゃんですら、わたしは恥ずかしいのだ。さすがに８０代のおばあちゃんは働いてない。 ７０代も多分そんなにいない。てことは、５０代、６０代って感じのおばちゃんが大半を占めると思う。この前、池袋のドーミーインではサウナ室にまで入ってきた。至近距離おばちゃんである。