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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年9月24日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  西九州新幹線が開業した。しかし地元佐賀県の思いは複雑だ。  開業したとはいえ、実際に開通したのは武雄温泉と長崎まで。武雄温泉から博多まで、順調に開通をむかえることができると思っている人など誰もいない。永遠にに開通をむかえないともいえる。  二酸化炭素排出のリスクを抱える飛行機の代替としての鉄道という手段は良い。しかしそのような環境に配慮しても新幹線開通とも、誰も思っていない。  もはや地域の断絶としてのリスクしか、抱えない。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 沖縄県知事選投開票 沖縄県への基地集中「差別的」20代は2割程度 「自立経済」への道のり、遠く --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  任期満了にともなう沖縄県知事選挙が11日に投開票され、アメリカ軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設反対を訴えた無所属現職の玉城デニー氏(62)=立民、共産、わいわ、社民、沖縄社大推薦=が再選をはたす。  移設を容認した元宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦=裏無所属新人の2名を破った。岸田政権にとっては痛手となる。しかし松野博一官房長官は12日の記者会見で、基地移設の方針を変えないことを表明。  辺野古への移設が、日米同盟の抑止力維持と普天間の危険性除去を実現する「唯一の解決策」と述べる。  沖縄は今年、日本復帰50年の節目。その年の知事選で玉城氏は、辺野古反対の勢力である「オール沖縄」の全面支援を受ける。高い知名度をいかし佐喜真氏に6万票以上の差をつけた。  一方自民党の茂木敏充幹事長らが沖縄入りし、てこ入れを図ったものの安倍晋三元首相の国葬問題や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で政権への反発が強まる。  軟弱地盤の埋め立て中止を主張した、元衆議院議員の下地幹郎氏(61)への支持は広がらなかった。  知事選で、移設反対を掲げる「オール沖縄」の候補者が勝利するのは3回連続。しかし国は、「辺野古が唯一の解決策」としての姿勢を崩していない。 目次 ・今回も飛び交ったデマ情報 ・「基地集中は差別的」、20代は2割 ・「自立経済」への道のり、遠く ・今回も飛び交ったデマ情報  今回の選挙戦においても、相変わらずというべきか玉城氏に対する悪質なデマが飛び交った。 「玉城デニーは中国共産党の勢力とフランスが断定している事はご存じですか?」  知事選を2週間後に控えた8月28日、Twitter上にこのような投稿が。事実の誤認や歪曲といえる言説をチェックする琉球新報の知事選取材班キャップ・池田哲平記者は東京新聞(2022年9月13日付朝刊)の取材に対し、 「選挙前になると、右派的な言説による沖縄のリベラルな考えに対する攻撃的な書き込みがネット上で増えるが、沖縄以外からとみられるものが多い」 と分析。さらに 「米軍基地への反対とリベラルな考えとを結び付けているのかもしれないが、沖縄では生活実感から反対してる人も多い。実態が見えていない人の攻撃は残念だ」 とする。  デマの内容自体、有力者が執筆したものも多い。前日した Twitter 上の投稿は、もとは産経新聞の記事であり、中国の沖縄への関与をフランスの軍事研究所が指摘したというもの。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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