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ネイチャーの「米ロの核戦争後には50億人が餓死する」という論文を読み、さて、それは近いのかどうか… (「近い」)

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タイトルにしました「核戦争で50億人が死亡する」というのは、 名門である米ラトガース大学の科学者たちが、 8月に、科学誌ネイチャーで発表した論文の内容でした。 論文は以下にあります。  (論文) 核戦争による煤煙注入による気候変動による作物、海洋漁業、  家畜生産の減少による世界的な食糧不安と飢饉  https://go.nature.com/3dzcBdk 50億人というのは、「地球の人口の3分の2が死亡する」ということですが、 「いくらなんでも」 と、当時思い、ブログなどでもふれたことはなかったのですが、 核戦争が起きる、起きないという可能性とは関係ない話で、 「起きた場合」 という意味のものなのですが、 この論文の興味深かった点は、大きな核戦争が起きた場合の、 その核爆発そのものでの死者にふれているわけではなく、 「飢餓で死亡する」 ということが書かれたものだったことです。 この論文については、ラトガース大学のリリースでもまとめられており、 そこから部分的に抜粋します。 https://bit.ly/3dzLgb8 ラトガース大学ニュースリリースより ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「核戦争は世界的な飢饉を引き起こし、数十億人を殺すだろう」 紛争後の作物生産を推定するラトガースの気候科学者が率いる世界的な研究によると、 米国とロシアの間の全面的な核戦争の後、50億人以上が餓死すると予測された。 過去の研究に基づいて、ラトガースの研究者たちは、 核兵器の爆発から、どのくらいの「すす」が大気中に入るかを計算した。 研究者たちは、各国の核兵器の規模に基づいて、6つの戦争シナリオ (小規模なインドとパキスタンの戦争から、大規模な米ロ戦争まで)での、 すすの飛散量を計算した。 その後、このデータが、国立大気研究センターの気候予測ツールに入力された。 このコンピュータ・モデルにより、主要作物(トウモロコシ、コメ、小麦、大豆) の生産性を国別に推定することが可能となった。 研究者たちはまた、家畜の牧草地と世界の海洋漁業の予測される変化を調べた。 その結果、インドとパキスタンの局地的な戦争という最小の核シナリオでさえ、 世界の平均カロリー生産量は紛争から 5年以内に 7%減少した。 最大の戦争シナリオである全面的な米ロ核戦争では、 世界の平均カロリー生産量は戦闘後 3 ~ 4 年で約 90% 減少した。

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