2022年 第 38号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
長尾和宏です。ハンガリー出張中、皆さんからたくさんの心配メールと、無事
帰ってきてくださいというメッセージを頂きました。おかげさまで健康そのも
ので帰国できました。ありがとうございます。僕は元気です。
先々週のメルマガにも書かせていただきましたが、ご縁あって、ハンガリーに
ある4つの医学部での講義のために出張してきました。
ハンガリーは2005年にEUに加盟した、人口977万人の内陸国。
面積は、日本の約4分の1しかない。しかし、どこに行っても美しい。
女性も皆さん、美しい。街を歩いている人が全員モデルさんに見える。
オーストリア、スロバキア、ウクライナ、ルーマニア、スロベニア、
クロアチア、セルビアと隣接しており地学的にはあやうい場所にある。
繋いでいただいたのは、ハンガリー医科大学事務局(HMU)というところ。
海外の医学部で学びたいという学生たちを繋いでくれる日本の組織です。
人口約1000万人の国にいま、2000人の日本人が暮らしているそう。
日本の医学生たちに比べ、ハンガリーの学生たちは語学への関心が深く、英語
能力が優れています。何せ、授業は全部英語。公用語はハンガリー語だが、何
を言っているのか、さっぱりわからない。一言も。そんな環境下メンタルが弱
った時には、上記HMUの現地のスタッフが、学生ひとりひとりをサポートし
てくれます。こんな手厚いサポートでこんなに美しい国に学べるのだから、
授業は英語でかなりハードでも、留学生たちはほんとうに幸せだなあと感じた。
ハンガリーは、ヨーロッパにおいては様々な政策で独自路線を築いていて、
あちらでは珍しく、国民皆保険制度があって、日本に似ている。
(ただし、歯科治療は日本と異なり全額自己負担だというから興味深い)
現地就労の日本人がハンガリーで子どもを産んだ場合も、その赤ちゃんは無償
で医療を受けられることができるというから、日本よりも優しい。
16歳以下には、その町の小児科医が「家庭医」として登録されるシステムで、
基本、治療費は無料だという。
ただ面白いのは、「トイレットペーパー問題」。ハンガリーの病院にh、病棟に
トイレットペーパーが設置されていため、入院時には、必ず買って持っていか
なければならないという。
まあ、日本も昨今、そうなるかもね。日本の公共施設のトイレに入って、「トイ
レットペーパーを盗まないでください」という張り紙を見かけるのが珍しくな
くなって、どのくらい経つだろう…。ハンガリー人にとって、外出時紙は必携。
そんなハンガリーで、僕はもちろん、堂々と日本語で授業をしました。
平穏死のお話から、コロナワクチンのこと、今僕が日々診ているワクチン後遺症
の最新状況まで、短い時間で縦横無尽に語らせていただきました。
あまりにも普段とは毛色の違う授業に、学生たちは面食らったことと思います。
だけど、彼らのお父さんよりも(おそらく)年上の、僕が一生懸命話した内容の
100分の1、1000分の1、言葉の欠片でも覚えて卒業してくれたならこん
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