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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年9月25日(日)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- どうなる11月の福岡市長選挙 ”アベ友”高島市長の運命は? G7招致失敗 都市再開発の直下で“日本一危ない活断層“が蠢く ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  11月20日投開票の福岡市長選まで、2ヶ月。関係者はさぞや、ざわついているだろう。  現職の高島宗一郎氏(47)は、4選の出馬が固いとみられる反面、さまざまな憶測も。高島氏が出馬への態度の表明を10月まで先延ばしたことを受け、 「実は不出馬で、既に後継を指名している」。県内の政界情報を取り扱うネットメディアは今月、「うわさ」と称し、こんな記事を相次いで配信した。   記事中、後継と指摘された人物は西日本新聞の取材に「そのような事実はない」と否定。市長周辺も一笑に付した上で「市長を追い出したい勢力が流しているだけでは」(1)  高島氏が"アベ友“であったことを受け、安倍晋三氏の死去にともなう来年4月の予定の衆院山口4区補欠選挙の候補者に名前が挙がることも。  高島氏は、10月7日の福岡市議会決算特別委員会最終日以降に、「進退を決断する」としている。  市長選は11月6日に告示。今のところ市議の田中慎介氏(44)=立憲民主党、会社員の熊丸英治氏(52)がいずれも無所属で立候補する意向。 目次 ・アベ友 アベノミクスの申し子 「福岡から自民ののろしを上げる」 ・G7招致失敗 安倍氏の退任とともに流れが変わる ・都市再開発の直下で“日本一危ない活断層“が蠢く ・アベ友 アベノミクスの申し子 「福岡から自民ののろしを上げる」  ここ10年の福岡市ほど、安倍・自民党政権下の知世を体現した自治体はないだろう。それほど、高島市長と安倍晋三元首相との関係は深かった。  高島氏が初当選した2010年当時、自民党は野党。高島陣営を仕切ったのは、福岡に選挙区をもつ麻生太郎氏。麻生氏は選挙前、安倍氏を呼び出し、政治経験ゼロの当時36歳の高島氏を指し、こう予言したという。  「福岡から自民ののろしを上げる」 すると高島氏は現職を破り、初当選。2012年には安倍氏が自民党の総裁に返り咲き、麻生氏の予言通り、衆院選で政権交代をはたした。  高島氏と安倍氏との関係が決定的になったのは、14年の2期目の市長選投開票日。 「アベノミクスの成長を福岡で実感できるようにしていく」 (3)  当選後のインタビューでこう宣言した高島氏に対し、安倍氏はすぐに「ありがとう」と電話。以降、2人の間には携帯電話とメールのホットラインが通じた。  しかし福岡市OBは、こう語る。 「官邸から(福岡市の案件で)指示が降ってくるので、霞が関(の省庁)は良い印象を持っていない。自治体は『全方位外交』をした方が良いんだが…」 (4) G7招致失敗 安倍氏の退任とともに流れが変わる  当初、順調満帆だった福岡の高島市政も、安倍氏の退任とともに流れが変わる。2023年開催のG7サミット(先進7カ国首脳会議の)開催に失敗したことだ。 「ライバルは広島だと思っています」

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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