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どうなる11月の福岡市長選挙 ”アベ友”高島市長の運命は? G7招致失敗 都市再開発の直下で“日本一危ない活断層“が蠢く
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11月20日投開票の福岡市長選まで、2ヶ月。関係者はさぞや、ざわついているだろう。
現職の高島宗一郎氏(47)は、4選の出馬が固いとみられる反面、さまざまな憶測も。高島氏が出馬への態度の表明を10月まで先延ばしたことを受け、
「実は不出馬で、既に後継を指名している」。県内の政界情報を取り扱うネットメディアは今月、「うわさ」と称し、こんな記事を相次いで配信した。
記事中、後継と指摘された人物は西日本新聞の取材に「そのような事実はない」と否定。市長周辺も一笑に付した上で「市長を追い出したい勢力が流しているだけでは」(1)
高島氏が"アベ友“であったことを受け、安倍晋三氏の死去にともなう来年4月の予定の衆院山口4区補欠選挙の候補者に名前が挙がることも。
高島氏は、10月7日の福岡市議会決算特別委員会最終日以降に、「進退を決断する」としている。
市長選は11月6日に告示。今のところ市議の田中慎介氏(44)=立憲民主党、会社員の熊丸英治氏(52)がいずれも無所属で立候補する意向。
目次
・アベ友 アベノミクスの申し子 「福岡から自民ののろしを上げる」
・G7招致失敗 安倍氏の退任とともに流れが変わる
・都市再開発の直下で“日本一危ない活断層“が蠢く
・アベ友 アベノミクスの申し子 「福岡から自民ののろしを上げる」
ここ10年の福岡市ほど、安倍・自民党政権下の知世を体現した自治体はないだろう。それほど、高島市長と安倍晋三元首相との関係は深かった。
高島氏が初当選した2010年当時、自民党は野党。高島陣営を仕切ったのは、福岡に選挙区をもつ麻生太郎氏。麻生氏は選挙前、安倍氏を呼び出し、政治経験ゼロの当時36歳の高島氏を指し、こう予言したという。
「福岡から自民ののろしを上げる」
すると高島氏は現職を破り、初当選。2012年には安倍氏が自民党の総裁に返り咲き、麻生氏の予言通り、衆院選で政権交代をはたした。
高島氏と安倍氏との関係が決定的になったのは、14年の2期目の市長選投開票日。
「アベノミクスの成長を福岡で実感できるようにしていく」
(3)
当選後のインタビューでこう宣言した高島氏に対し、安倍氏はすぐに「ありがとう」と電話。以降、2人の間には携帯電話とメールのホットラインが通じた。
しかし福岡市OBは、こう語る。
「官邸から(福岡市の案件で)指示が降ってくるので、霞が関(の省庁)は良い印象を持っていない。自治体は『全方位外交』をした方が良いんだが…」
(4)
G7招致失敗 安倍氏の退任とともに流れが変わる
当初、順調満帆だった福岡の高島市政も、安倍氏の退任とともに流れが変わる。2023年開催のG7サミット(先進7カ国首脳会議の)開催に失敗したことだ。
「ライバルは広島だと思っています」
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