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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第587号(2022/9/25) 米国株は波乱が想定以上に続いている/短期調整長引きうるが、株価は底固めから上昇へ
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 現時点での、自主開催セミナーの予定は、下記の通りです(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
10/1(土)高岡(4/20)
10/8(土)名古屋(6/20)
10/15(土)札幌(4/20)
10/22(土)横浜(5/20)
10/29(土)大阪(8/20)
新型コロナウイルス流行の影響で、通常より定員が少ない会場が多いです。
また、会場や会場のある地方自治体が、新型コロナウイルス感染予防策を、強化あるいは緩和することによって、定員が増減すること(増えることも減ることも)がありえます。
加えて、直前でもセミナーを中止することがありえます。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
☆過ぎし花~先週(9/19~9/23)の世界経済・市場を振り返って
<米FOMCへの反応も含め、予想以上に世界市場の波乱が長引いた>
(まとめ)
先週も、当方の想定以上に、米国株中心に厳しい株価下落が進み、世界的にもほぼ全面的な株安となりました。
為替市場では、日銀が金融緩和を堅持したこともあって一段の円安が一時進みましたが、財務省による介入でいったんは円安が抑えられました。そのため先週を通じてはやや円高気味の動きでしたが、米ドル高の様相(特に対欧州通貨で)も濃かったと言えます。
(詳細)
先週も、当方の想定以上に、米国株中心に厳しい株価下落が続きました。9/22(木)付の当メールマガジン号外で、9/20(火)~9/21(水)に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)を受けた米株価の動きについては解説しましたが、11月のFOMCで0.75%、12月に0.5%幅といった、現時点で考えられる最大限の利上げ幅は、株式市場は株価下落という形でほぼ織り込んだと考えています。
その号外では、下記のようにも述べました。
(以下、引用開始)
まだ短期的には、最近の株価下落により、投資家心理の不安定化が続き、遅れての投げ売りなどもかさむ恐れが残りますが、政策金利の今後の上昇展開を最大限織り込んだ可能性がある米国株価は、早晩底固め(「底値圏」形成)から反転上昇をうかがう推移に入る、と見込みます。
これから年末までの米国株式市場のテーマは、「大幅利上げで心配したが、思いのほか堅調な米国のマクロ経済と企業収益」に移っていくのではないでしょうか。
(以上、引用終了)
実際の米国株価は、さらに軟調な推移が続き、週末(9/23、金)のニューヨークダウ工業株指数は29590.41ドルと、最近の戻り高値(終値ベース)である9/12(月)の32381.34ドルから2800ドル幅弱(約9%)下落して、3万ドルの大台やこれまでの終値ベースの年初来安値(6月17日)29888.78ドルをも割り込みました。
底固め(ぴったり底値でないとしても「底値圏」形成)に、時間がかかっている感があります。
こうした米国株の想定以上の軟調展開は、日本株の重石ともなり、日経平均は9/13(火)の終値28614.43円から連休前9/22(木)の27153.83円まで、1461円幅(約5%)の下落となっています。週明け9/26(月)は、日経平均は26500円近辺に下押ししそうな情勢です。
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