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岩上安身のIWJ特報! 第574号 羽場久美子氏インタビュー(その3)

岩上安身のIWJ特報!
  • 2022/09/30
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第574号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岩上安身のIWJ特報! 「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは 米国によるウクライナへの武器供与!」 岩上安身による国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏インタビュー (その3) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (その2)の続き ・羽場久美子 神奈川大学教授(研究室HPより) https://bit.ly/3fwcwId  岩上安身は、ウクライナが「税務を含む」政府機関情報をポーランドに移した との報道に注目。ウクライナ民族主義の始まりがポーランドからの独立だったに もかかわらず、ウクライナ西部の主権が事実上ポーランドに吸収されるのではと の疑問を投げかけた。  羽場教授は、その可能性を肯定し、だからこそ「即時停戦が重要」と訴えた。  しかし、米国が停戦とは逆に動いており、背景にNATO拡大があると指摘。冷戦 終結時、NATOは危機管理同盟への改組を謳ったにもかかわらず、対ソ軍事同盟の 本質を変えなかった。そこには米大統領選という米国の内政事情もあった。  当初、米国もNATO拡大に反対したという。ベイカー米国務長官はゴルバチョフ ソ連書記長に、ドイツ再統一の条件として「NATOは1インチも東に広げない」と 約束。かつて冷戦の構想を描いたジョージ・ケナン氏は、NATO拡大を「新たな冷 戦の始まり」と批判した。  ところが、NATOは東方拡大を続け、30年間で加盟国が2倍に増加。しかも、ウ クライナやジョージアにまで拡大する予定であると、NATO公式ホームページの「 ブカレストサミット宣言」に明記されている。  一方のプーチン大統領も当初、ウクライナ侵攻の意図を持たなかったとされる 。東部二州の自治政府(ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国)から、8 年前にロシア軍の介入を要請されても、断わり続けてきたからだ。  それが、なぜ変わったのか? なぜウクライナ政府は、ウクライナ東部の住民 に対して、軍隊を動員してまで攻撃を繰り返すのか? 数々の疑問やウクライナ 軍を背後から支えるNATOからの軍事支援など、詳細な経緯が語られる。  フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請は、一層の緊張を生み、ロシアに 3つしかない不凍港の1つクリミアをロシアは死守しようとするはずである。そこ で今、現実化しつつある核危機を避けるため、ウクライナ中立化の必要性を羽場 教授は改めて強調した。 (記事目次) ◆ポーランドからの独立で始まったウクライナ民族主義。だが、この戦争でポー ランドが西ウクライナを吸収?

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