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『土地』の話

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 様々な情報をかき集めて、どうやら僕が勤めている会社は「渋谷にあるレンガ造りのビル」というところまで突き止めたキングコング西野です。 #いいから早く会社の場所を教えろよ さて。 昨日と一昨日、「土地(物件)を所有している人と運用する人は、状況に応じて柔軟に切り分けた方がいいよね」という話をさせていただきましたが、今日は特に『土地』に焦点を絞ってお話ししたいと思います。 西野亮廣のハックの歴史 「1年で結果が出せなかったら辞める」と親に約束をして田舎を飛び出したので、僕はデビュー1年目からそれなりに焦っていました。 そこで最初に狙ったのは漫才コンクールです。 当時はまだ『M‐1グランプリ』が無く、業界関係者(お笑いファン)全員が注目していたのが、『ABC新人漫才コンクール』や『NHK上方お笑いコンクール』といった関西の漫才コンクールでした。 コンビ結成10年までの若手芸人がしのぎを削るわけですが、まさかここに10年を費やすわけにはいきません。 「関西の漫才賞は1年目で総ナメしてやろう」と考えた僕は、先輩方の漫才が揃いも揃ってセンス勝負(ボケの切り口勝負)で漫才を作っているところに目をつけ、梶原君に「センスなんて要らないから【ボケ数】で勝負しよう」と提案してみました。 ネタ時間内に一つでも多くのボケを詰め込む為に、漫才のテンポを上げ、それに応じてテンションも上げました。 テンポで押しきる漫才は、(今では考えられないですが)当時は同業者やお笑いファンから大きな批判を浴びましたが、漫才コンクールで決勝に上がると、『ボケ数で勝負するキングコング』と『センスで勝負するキングゴング以外の9組』という並びになるので、単純計算、キングコングが優勝する確率は50%。 #審査員の心理はキングコングかキングコング以外か この戦略がハマり、キングコングは一年目で関西の漫才賞を総ナメします。 これが僕の芸能生活の最初の「ハック」です。 テレビの世界に入ってからは聞き役(リアクター)に徹しました。 「あいつ芸人のクセに全然ボケねぇな」と随分と批判をされましたが、1~2年目で番組のMCができる芸人(皆の【フリ】になる芸人)が一人もいなかったので、「若手芸人に番組を持たせよう」という話になった時に、キングコングの名前が結構な頻度で挙がったそうです。 ここも上手くハマり、デビュー直後から、多くの冠番組をいただきました。 これが僕の二つ目の「ハック」。 その後もアレやコレやと手を打ち、勿論、ハズレることも多々ありましたが、『絵本』にしても、『ビジネス書』にしても、『クラウドファンディング』にしても、『オンラインサロン』にしても、それなりにハックしてきました。 たぶん、キチンと策を練って、城を落とすのが得意なのだと思います。 #どう考えたって得意だろ そんな僕でも(何様)、上手くハックできないものがあります。 『土地』です。

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