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『いいキャラ』とは何か?

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 エゴサーチをしていたら、「キンコン西野は本とか出してるし、調子にのっている」というツイートを発見して、さすがに笑っちゃったキングコング西野です。 さて。 最近はnoteで細々と書いている『30年前の日記』が楽しいし、一昨日、田村Pと呑んだ時には、「もう、ボクの行動や、ボクの考えは、田村さんが全部知ってるんだから、田村さんが『となりの西野亮廣』的なビジネス書を書けばいいと思う」と丸投げ。 そういえば「『ビジネス書』を出したい」という欲がすっかり無くなりました。 西野のビジネス書といえば、だいたい20万部ぐらい売れちゃうドル箱コンテンツですので、惜しまれるところです。 以前もお話ししましたが、これからの『ビジネス書』は、きっと元の居場所に戻って、お堅く、マッチョなものになり、読み手も限定されていくことでしょう。 個人的には、そういう本を「読む」のは好きなので、今後も新刊に期待しますが、一方で、『ビジネス書』という一種の“正解”に対しては「参考程度にとどめておこう」というドライな気持ちが以前よりも膨らんだのは事実です。 正解が溢れ、貧富の差が加速する中、どうやら僕らは『ギフト』と『キャラクター』の時代を生きることになりそうなので、今日は『キャラクター』を少し深堀って、「いいキャラクターとは何か?」を定義したいと思います。 再ブレイクしたキングコング 少し前から薄々気づいていましたが、どうやらキングコングが再ブレイクしています。 とはいえ、僕が狙うは「世界のエンタメ市場」で、それには時間が必要ですので、今後も、お声がかかったテレビにホイホイ出ていくことはありませんので、表向きは「弱火」が続きます。どうか、それで勘弁してください。 コンビとしてのブレイクのキッカケは、言わずもがな『カジサック』です。 彼の活躍が全てです。 ただ、梶原君がカジサックになるまでは、ずいぶん(ホント、長い間!)遠回りをしました。 10年ほど前です。 加熱する『ひな段』レースに梶原君も参加していて、連戦連敗。 得意でもないツッコミを入れては、『その他の芸人』になっていました。 「梶原。突っ込んじゃダメだ」 「梶原。あの競争には参加しなくていい」 「梶原。あそこで小笑いをとっても、お前にポイントに入ってない」 「突っ込んじゃダメだ。これから、ツッコミは、お客さんがする時代になるから」 何度も何度も何度も言ったのですが、「芸人かくあるべし」の洗脳は解けず、正解を求めては、負け続け、何年間も自分の椅子を確保できずにいました。 「役に立つ枠」は、「一番役に立つ人」一人でいいわけですね。 僕の問題であれば、僕が世界的に努力すればいいだけの話ですが、相方(他人)のこととなると、話は別です。 いつまでも居場所を見つけられずにいた梶原を見ては、「まいったなぁ」と思う毎日。 そんな矢先(今から6~7年前かな?)、YouTubeというものが出てきて、「これだー!」と飛び付きました。 「YouTubeなら、誰に気を使うこともなく、梶原の良さを出せる!YouTubeこそが、梶原の居場所だー!」と興奮し、「YouTubeをやろう!」と梶原君に声をかけました。 ところが、洗脳真っ最中にいた梶原君ですので、「芸人がYouTube?」といった調子で、「西野が言うから、やるけども…」と、しぶしぶ参加。 どうにも勢いにのれません。 今、あらためて6年前の自分達のチャンネルを見返してみると、自分達のチャンネルの中でも、梶原君はちゃんとしようとしていて(真面目でイイ奴なんです!)、「恥部」や「負け顔」を見せません。  言葉は悪いですが「できる芸人風」です。 それに対して西野も、たいした実力も無いものですから、グズグズと、芯を捉えかねています。#しっかりしろ そして、カジサックのブレイク それから、コンビとしては大きな結果を出さないまま、5年ほど経ったある日、梶原君が僕に「西野! 次の時代はYouTubeや!」と教えてくれて、「今ーー!!?」と突っ込みましたが、まぁ、嬉しかったです。 たぶん、5年前にそれを言っていれば、ヒカキンさんには勝てたと思うのですが、それも、梶原君らしくて最高だな、と(笑) そこからの彼の活躍は周知のとおり。 でね。 6年前と何もスタイルが変わっていない(二人でウダウダ喋っているだけ)キングコングのYouTubeチャンネルですが、一つ、6年前と大きく変わったことがあります。

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