先日の『ノベルティ』に関する投稿に対して、「なぜ、ノベルティ○○の方が作家性が浮き彫りになるのですか?」と質問を受けたので、分かりやすく具体例をあげますね。
僕、ノベルティソングの女王は中島みゆきサンだと思ってるんだけど、『Dr.コトー診療所』の主題歌に使われていた『銀の龍の背に乗って』という曲、知ってる?
「これぞ、中島みゆき!」な曲なんだけど、注目すべきは“歌詞”ね。
この曲の歌詞の凄まじさ(中島みゆきの天才っぷり)を知る上で、まずは、『Dr.コトー診療所』のストーリー設定を知っておく必要があるんだけれど、主人公は、その昔、都内の大学病院で重大な医療ミスをして、流れ流れて、海を渡り、孤島の診療所に勤めることになる。
つまり、主人公が島の人達と触れ合いながら“過去の失敗から立ち直っていく”ストーリーなわけだ。
さて、あなたなら、どんな歌詞をつける?
「前を向いていこう」
「あの日の失敗を『失敗』で終わらせない」
とか何とか、その辺りだと思う。
これに対して中島みゆき大先生は、歌詞に出てくる「自分」を「まだ飛べない雛みたいに非力だ」とした上で、
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