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えんとつ町のプペルの世界戦略と、ちょっとだけSDGs

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 昨日は山梨にあるサロンメンバーさんの旅館『柳屋』でサロンメンバーさんとの呑み会があったのですが、その呑み会の為だけに、シンガポールから来て、二週間隔離(コロナ対策)を突破してまで呑み来た大バカヤロウがいたことを御報告します。キングコング西野です。 #酒がうめぇと言ってました #バカすぎる #天才かよ さて。 今日は『えんとつ町のプペルの世界戦略と、ちょっとだけSDGs』というテーマでお話ししたいと思います。 「物語を作るときは、思いつきで作っちゃダメだよ」という話を、今から延々としてみます。 ジョブを見極める あらゆるサービスは、お客さんの「ジョブ」を正しく見極めることが、とっても大切です。 「ジョブ」とは、お客さんが抱える「悩み」や「課題」や「成し遂げたい目的」のことです。 たとえば、吉野家に駆け込むお客さんのジョブは「サクッと食べたい」なので、吉野家の隣に「ジックリコトコトと牛丼を作る超高級牛丼店」を作っても競合にはなりません。 吉野家の競合は、「松屋」であり、「富士そば」です。 #たぶん #知らねーけど #それっぽいことを言ってるだけだから 駅前の床屋さん「QBハウス」の隣に、オシャレ美容室を作っても競合にはなりません。 お客さんのジョブがそれぞれ違うからです。 #知らないよ #テキトーに言ってるよ #マジになるなよ サービスの本質は「お客さんのジョブを正しく見極め、解決する」に尽きるわけですが、これは何もサービスに限った話ではなく、作品もそうです。 『えんとつ町のプペル』のメッセージは、「信じ抜けば、夢は叶う」です。 ド真ん中ストレートを全力で投げています。 お察しのとおり、今の時代、こんな臭い台詞はなかなか言えません。 笑われて、叩かれるのが目に見えているので。 そして、もう1つ。 「折り合いをつけてしまった人」には、「信じ抜けば、夢は叶う」は言えません。 その言葉に説得力が伴わないからです。 でも、子供達には言ってあげたいじゃないですか? 彼らが挑戦する前から「無理だから、諦めて生きろ」とは言いたくない。 彼らが自身が納得のいく結論を出すまでは、「信じ抜けば、夢は叶う」と背中を押してあげたい。……でも、自分の口からは言えない。 そういった大人(親)の「ジョブ」を解決しているのが『えんとつ町のプペル』です。 要するに、大人が口に出せない気持ちを作品に代弁させているわけですね。 お客さんがプペルバスが走らせたり、お客さんが『えんとつ町のプペル 光る絵本展』を開催したり、『えんとつ町のプペル』の「こどもギフト」が機能している理由が、まさにそれ。 https://salon.jp/child_gift ただの「いい作品」だと、そういった運動は起きません。 作品を自走させる為には、誰かの「ジョブ」を解決する機能を内包させる必要があるのだす。 #だす ロングセラー作品は、必ずココ(ジョブを解決する)を押さえています。 社会問題とリンクさせる そういった感じで、作品単体で成立させるわけではなく、個人が抱えている問題を絡める必要があって、メガヒットさせる為には、「社会が抱えている問題」を絡める必要があると思っています。 その時、注意しなければならないのは、「【世界が抱えている問題】と【日本が抱えている問題】は違う」ということです。

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