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お客さんの痛みを知れ

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 近所のお婆ちゃん達と一緒に、トイレットペーパーを買い求める列に並んでみたキングコング西野です。 さて。 今日は『全力でお客さんになって、サービスを設計する』というテーマでお話ししたいと思います。 ちなみに僕はウォシュレットで乗り切る派なので、そこまでトイレットペーパーは要らないんです。 オープン前に薬局に並んだ目的は勿論サービスの勉強なのですが、お婆ちゃんの愚痴を聞きながら、薬局を眺め、「商売が下手だなぁ」と思ったのは、「お一人様一個までのトイレットペーパーが今日は何個入荷されるか?」の張り紙が無かったこと。 おかげで、お婆ちゃん達は【手に入るかどうか分からないトイレットペーパー】を求めて、寒空の下、何十分も並ばされてしまいます。 風邪をひかせて、薬を売りつけることが目的なのであれば薬局の戦略としては正しい(道徳として大アウト!)ですが、どうやら、そうでもなさそう。 シンプルに気がまわっていないだけです。 市販の医薬品なんてAmazonで買える時代なのだから、地元の薬局の生き残り戦略としては、「話し相手」の価値を上げる(ファンを作る)ぐらいしかありません。 商品(機能)で勝負する以上、こちらの薬局の寿命は長くないでしょう。 僕がオーナーであれば、張り紙の手配は勿論、開店待ちの列の前にストーブを用意します。 屋外なので、ストーブ本来の役割はあまり発揮しませんが、「ストーブを用意した」という行動はファン獲得に繋げてくれるので、店の売り上げは安定し、次の勝負を仕掛けることができます。 世の中は「こまめに客席(お客さんを視点)にまわらない商売人」で溢れているので、結構、ザルです。 ここには、エンターテイナーも含まれます。 お客さんの動線を歩かずに店や作品を作っているサービス提供者の仕事は一秒で分かるし、キチンと倒産します。 後輩には「舞台は客席から作れ!」と言うし、新入社員の小田っちには「モテろ!」と言っています。 お客さんの痛みを知れ 昔、タモリさんとスーパーマーケットに行った時に、手に取った野菜を「今日は、ちょっと高いな。。」と棚に戻したタモリさんに『一流』を見ました。 自分達が作った作品を届ける相手の「生活」や「痛み」が想像できない人間が大衆から支持されるわけがなくて、それでいうと、3月10日の『株式会社NISHINO活動報告会』を企画している新入社員の二人が、券売から資金繰りまで、全部自分達でやっているのは本当に最高です。 https://cf.fany.lol/projects/1234 お客さんの1時間の価値を、お客さんの1000円の価値を、肌で学んで欲しいです。 ところで、僕はどうだ?

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