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NFTと品【前編】

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 女性タレントを豚に見立てた企画を進めようとして大炎上した東京五輪の一件が、インパルス堤下君のことを「日本語が話せる優秀な猪」として扱っているキングコングに飛び火しないかブルブル震えているキングコング西野です。 #どうか見つかりませんように →https://youtu.be/_IBE45IYzYA さて。 今日は『NFTと品【前編】』というテーマでお話ししたいと思います。 「品」というのは、「上品・下品」の「ひん」のことです。 すっごく長くなりそうなので、今日と明日で【前編】【後編】に分けてお届けしたいと思います。 クリエイターと転売問題 「転売」って、なんか【悪いこと】みたいになってるじゃないですか? まずは「転売によって、誰が、どんな損を被っているのか?」を把握しておいた方がいいと思うんですけど…… たとえば…… ①西野が『えんとつ町のプペル』という絵本を作って、2000円で販売する。 ②Aさんが2000円で買って、読み終わった後に、『BOOK・OFF』に700円で売る。 →Aさんは結果的に1300円で絵本が買えた。ラッキー。 ③『BOOK・OFF』が700円で買った絵本を1500円で、Bさんに売る。 →『BOOK・OFF』は800円の売り上げが出た。ラッキー。 ④Bさんが1500円で買って、読み終わった後に、メルカリでCさんに600円で売る。 →Bさんは結果的に900円(-メルカリの手数料)で絵本が買えた。ラッキー。 ⑤Cさんは定価で買おうと思っていた2000円の“ほぼ新品”の絵本を、600円で買えたラッキー。 ……みたいな感じで、転売が繰り返される度に幸せになる人は多いのですが、転売が繰り返されてしまうと、「定価で買ってくれる人」が減ってしまうので、大元の西野にお金が入らなくなる。 西野としては定価で(新品を)買ってもらえないと、印税が入らないので、「転売は(なるべく)やめてー」となるわけですね。 キンコン西野こと「マーケティング鬼」から言わせていただくと、実際はそうじゃないと思っていて……転売が繰り返される度に、作品の認知が上がって『新品が欲しい』と思う人も増えるので、「転売=作家泣かせ」という結論は安直だと思っています。 なんなら、転売されることを前提として、「グッズ」や「サロン」などに誘導するようなデザインにしておけば、本は「チラシ」として機能するので、広まれば広まるほど得です。 しかしまぁ、多くの出版社さんや、作家さんは、「本は、本でマネタイズする!」という考えなので、「本から始まる2次展開の受付にキャッシュポイントを置いとけばよくないっすか?」というアドバイスは、少し酷です。 とにかく、出版業界では「転売=作者(出版社)が損をする」という感じになってます。 ここで因数分解を止めちゃダメで…… 「転売がダメ!」 なのではなくて、

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