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薄利多売からの脱出

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 挑戦する人の背中を後押しすることを決めているものの『プリズンブレイク』のセカンドシーズンを観ようとする人のことを懸命に引き留めることで有名なキングコング西野です。 #プリズンブレイクはファーストシーズンがMAX さて。 今日は『薄利多売からの脱出』というテーマでお話ししたいと思います。 経営者に限らず、クリエイターや表現者、とにかく全ての方に関係のある話です。 ※今日は長いです。 「お金のブロック」は外せたけど… よく「日本人はお金のリテラシーが低い」というような話を聞きます。 たしかに、親も学校の先生も「お金」の話を教えてくれず、僕たち日本人はお金音痴のまま社会に放り出されます。 お金音痴と化した日本人は「お金は、働いたら貰えるもの」としか捉えていません。 それだけならまだしも、お金について学ぼうとする人を「銭ゲバ」として扱い、攻撃してしまいます。 「お金=汚い」「お金を扱う人=下品」というブロック(ブレーキ)がかかってしまっているわけですね。 かくいう僕も、(25歳頃まで)そのブロックがかかっていて、「自分で予算を作る」という発想がなく、当然、パフォーマンスの規模は「会社や社会が用意した予算内」に収まるものでした。 イベントはチケットの売り上げ内で作っていましたし、本は印税(生活費)内で作っていました。 これだと勝負になりませんし、スタッフを守っていくこともできません。 その頃から「お金」の問題と真面目に向き合い、「予算の作り方」「予算を最大化する為のお金の流れ」「その時々の、お金の価値」について考えるようになり、今に至ります。 クリエイティブに関しては、かなり大きな規模で進められるようになりました。 ウチの新入社員やインターン生にも「エンタメで世界相手に戦うのなら、お金と広告の勉強は徹底的にした方がいいよ」と何度も言っています。 https://note.com/maayamakino/n/n1b7c6cf6d214 このサロンにいらっしゃる方は「お金」の問題と向き合うことはとても大切な課題(=そこをクリアしないと守るものも守れない)ということは百も承知で、「お金のブロック」と呼ばれるものは外されていると思うのですが、実は、サービス業を営む上で、もう1つやっかいなブロックがあるなぁと思っています。 それは、「高価格」に対するブロックです。 高い値段を付けられない病 ときどき、サロンメンバーさんの会社のコンサルをやらせてもらっているのですが、「やるからにはトコトン向き合う」が信条で、打ち合わせ中は、おもくそ算盤をはじきます。 (#学生時代から美術と算数が得意) そこで、よく出くわすのが「サービスの価格設定が低すぎる」という問題です。 少し踏み込んだ話になりますが、そのサービスAが、(自分が手掛けている)別のサービスBのチラシ的な役割を果たしていて、「マネタイズは、サービスBでする」というのであれば、安くても問題ないと思います。 それこそ『えんとつ町のプペル』は無料公開しているので。 ただ、一つのサービスしか手掛けていない人が、そのサービスの価格を下げてしまうと、当然、待っているのは激務薄給で、身体を壊しやすくなりますし、身体を壊した時(収入がストップした時)の蓄えもありません。

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