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最初から世界展開を見越した作品制作

西野亮廣エンタメ研究所
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を、海外メディアは「(性差別)高速道路を時速320キロのスピード違反!」という比喩表現で痛烈に批判したそうなのですが、森さんの暴走感を演出したいのであれば「一般道」の方が絶対にいいよなぁと思っているキングコング西野です。 さて。 今日は『最初から世界展開を見越した作品制作』というテーマで、クリエイティブに針を振り切ってお話ししたいと思います。 後半、サロンメンバーさんにもお仕事としてお願いしたいことがあるので、最後まで諦めずに読んでください。 二次展開、三次展開、四次展開を見越した脚本づくり そもそも僕は、僕が死んだ後(※西野の影響力が無くなった後)もエンタメを回し続ける前提で作品を作っているので、基本的には、作品単体で簡潔してしまうような作品は生みません。 『映画 えんとつ町のプペル』や『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』の中に、現実世界に存在するスナック『Candy』を登場させて、映画のお客さんを『Candy』に流し、数年後、『Candy』のお客さんに、『映画 えんとつ町のプペル』や『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』の存在を見つけてもらいます。 『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』には、毎年年末におこなっている『天才万博』というフェスが出てきますが、それも同じ狙いです。 『映画 えんとつ町のプペル』のトロッコのシーンでニヤッとされた方は、僕の下心を読み取られたのだと思います。 その通りです。 トロッコのレールの起伏のパターンは、ジェットコースターの一番オーソドックスなパターンです。 西野が、あの映像(シーン)だけで完結させるわけないんです(笑) 物語の舞台を作るときは、「VR」のことも考えます。 VR映えを考えると、「行きたくなる町」で、なおかつ「高低差のある町」の方が良いでしょう。 『ドラゴンボール』の寿命を伸ばした理由の一つに、「スカウター」が考えられます。 あそこでキャラクターの強さを数値化したことによって、一気にゲーム対応しやすくなりました。 ゲームから『ドラゴンボール』の原作にハマったファンも少なくないと思います。 ……ま、そんな感じで、「サービス(生活空間)に落としこめるようにファンタジーを作り、現実世界とファンタジー世界の間を行ったり来たりしてもらうことで、ファンタジーの寿命を伸ばす」ということをやっています。 「ただ、感動する脚本を書けばイイ」ということじゃないんです。 プロなのだから、感動する脚本を書くのは当たり前の話で、「50年後も、100年後も残るようにするにはどうすれば?」というお話です。 そんなこんなで本題です。 ミュージカル『Poupelle of Chimney Town』の攻め方 今年の11月14日~28日に東京キネマ倶楽部でミュージカル『Poupelle of Chimney Town』を上演します。 スタッフからは、会場の候補として、ものすごーくやり易い劇場と『東京キネマ倶楽部』の二択を出されましたが、まよわず、東京キネマ倶楽部を選びました。 東京キネマ倶楽部を選んだ理由は3つ。

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