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今あらためて『信じる』を考える

西野亮廣エンタメ研究所
おはようございます。 お願いですから冒頭のツカミの挨拶を辞めさせてくださいよっ!そんなに毎日毎日挨拶のネタなんてないですよっ!ここに一番時間がかかってるんですよっ!…のキングコング西野です。 #知らねーよ #お前が勝手に始めたんだろ そういえば昔、梶原君から突然電話がかかってきて、「……俺、数年前から漫才の冒頭でギャグっぽく『しゃかりき頑張ります!』って言ってるんやけど……あれ、辞めてもええかな?」と相談されて、「知らねーよ」と言って電話を切りました。 #マジで知らねーよ さて。 今日は「今あらためて『信じる』を考える」という変なテーマでお話ししたいと思います。 テーマはヘンテコリンですが、今、全てのサービス提供者さんが向き合わなきゃいけない問題だと思うので、ご自身のサービスと照らし合わせながら話を聞いていただけると嬉しいです。 「お金」という共同幻想 僕はミヒャエル・エンデという作家が好きなのですが、彼が晩年、問い続けたのは「お金って何だろう?」という問題です。 自由を追い求めると、必ず「お金」の壁にブチ当たります。 人間が生活の自由度を上げる為に開発した「お金」によって、人間の生活は縛られています。 「お金」なんて、もともと存在しなかったものなのに、手元から無くなった瞬間に、絶望し、命を絶つ人もいます。 なんだか難しい話になっていきそうなので、ここらで止めておきますが……どうやら「お金」というものが、人類にとって、ものすごい発明であったことは間違いなさそうです。 ミヒャエル・エンデにハマると、まもなく、シルビオ・ゲゼルというドイツの経済学者に辿り着きます。 立派な髭をたくわえたオジサンです。 #特筆すべきはそこかよ ちなみに、このあたりが、『えんとつ町のプペル』の元ネタになっているので、お時間ある方は是非、「シルビオ・ゲゼル」で検索していただきたいです。 彼の活動を追うと「お金の正体」がよく見えています。 「お金」というのは実に不思議な存在です。 昔は、あの紙切れを「金匠(銀行みたいなとこ)」に持っていったら、実際に『金』と交換してくれたらしいのですが、今は、交換してくれません。 本当の本当の本当に、「ただの紙切れ」でしかないんです。 国が、「この紙切れには、1万円の価値があるから!マジで!信じて!」と懇願し、皆が真に受けて信じちゃったから、あの紙切れに『1万円』の価値が発生しています。 なもんで、信じられなくなったら、1万円札は、ウンコが付いたトイレットペーパーと何ら変わりません。 事実、ジャングルの奥地の部族に1万円札を渡したら、3回に1回はウンコ拭きに使われるそうです。 #群馬流氷科学センター調べ あの紙切れを「お金」とするには、皆に「これは、ただの紙切れじゃないぞ!お金だぞ!価値があるぞ!」を信じこませる為の条件が必要になってきます。

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