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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4399号 令和4年9月30日(金)発行
発行部数 11,511 部
【田畑をどのように耕すか】
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【田畑をどのように耕すか】
本章は、前の章に
「老を養う」ことを述べているのをうけて、
民政について論じたものです。
「その田疇を治む」、
畑をよく耕させるというのは、
民に農業に精を出させて田畑を荒らさせないことであり、
「その税斂を薄くす」、
税を安くするとは、年貢を軽くすることです。
民がどんなに精出しても、
年貢が重ければ、生活しようがありません。
年貢が軽ければ、
民も自分から励んで精出すようになるものです。
わたくしは、老農からこんな話を聞きました。
「精農は田畑の隅々をよく耕すものである。
隅々はわずかに幅は一、二尺ずつであっても、
全体では非常に広くなる。
反対に惰農は、中ばかり耕して、隅々は荒してしまう。
そこで同じ百畝の広さの田でも、精出すか惰るかによって、
収穫に非常な差があるものである」。
わたくしは、このことばこそ、
「その田疇をおさむ」ということの真意であると思っています。
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