【出張で豪遊】
「金城士長は、自衛官として永遠に勤務する事を誓い、大型自動車運転士免許の取得のための合宿に参加します」
ある時、上司から話があった。
それは、自衛隊に永続勤務することを条件に大型化自動車の運転免許を無料で取らせてくれる制度があるとのことだった。
みつおは、一生自衛隊にいようと決めた後だったので、喜んでる応募した。
その年はたまたま希望者がなく、みつおがすんなりと決まったのだった。
隊長に誓いの宣言をして、出張に向かった。
民間の教習所ではなく、埼玉の大きな基地で1ヶ月の合宿で取得してくるのである。
大型自動車の免許なら、その小さな島で取れば安く取れたのだが、みつおは大型自動車運転免許が欲しかったというよりも、東京に遊びに行きたかったのである。
基地は埼玉だが、電車1本で東京まで30分で行ける距離だった。
学生隊の時と違って、もっと自由に外出もできるので、遊びたかったのである。
小さな島に何年もいると、かなりマンネリした生活になっていた。
毎週休みの前の日には、決まった居酒屋に飲みに行き、決まったメンバーと決まったスナックに飲みに行き、ハシゴする店も順番が決まっていて、最後に一人で自分のお目当てのホステスに会いに秘密の店に行く
毎週同じルーティンで、これが毎月、そして毎年、正月休みは那覇の実家に帰り、冬場は静かに過ごして、春先になると飲み屋も賑やかになり始める。
スキューバーダイビングの免許を取るために夏場に向けて若いギャルが集まってくるのだが、中には夏の間だけ飲み屋でホステスをする女子もいたのである。
夏になるとそれが楽しみであった。
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