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「世界経済・市場花だより」第588号 特に悪材料はなかったが、ぐずぐずした株価軟調が継続/底固めに時間がかかっている

馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
******************************* 馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」  ******************************* 第588号(2022/10/2) 特に悪材料はなかったが、ぐずぐずした株価軟調が継続/底固めに時間がかかっている この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。 ※ 現時点での、自主開催セミナーの予定は、下記の通りです(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。 10/8(土)名古屋(7/20) 10/15(土)札幌(4/20) 10/22(土)横浜(6/20) 10/29(土)大阪(8/20) 新型コロナウイルス流行の影響で、通常より定員が少ない会場が多いです。 また、会場や会場のある地方自治体が、新型コロナウイルス感染予防策を、強化あるいは緩和することによって、定員が増減すること(増えることも減ることも)がありえます。 加えて、直前でもセミナーを中止することがありえます。 セミナーのスケジュールは、 http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。 上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。 ☆過ぎし花~先週(9/26~9/30)の世界経済・市場を振り返って <さしたる悪材料もなく、ぐずぐずと下値を伸ばす株価基調が継続> (まとめ) 先週は、英中銀が自国の国債相場を支えるため、9/28(水)に時限的な国債買い入れを発表したため、同日の欧米市場から翌日のアジア市場にかけて、世界株価が持ち直す局面はありましたが、総じてはぐずぐずとした株価の下値探りが継続しました。ただ、追加の悪材料が表れたわけではありません。 (詳細) 先週の世界株価は、週を通じての基調としては、ぐずぐずとした陰湿な下値探りが続きました。とは言っても、「全体観としては」とりわけの悪材料が表れたわけではありません(もちろん、個別の企業や業種については、アップルのように悪材料が報じられたものもありました)。 マクロ経済統計では、前号のメールマガジンで、物価指標の一つであるPCEデフレーターが注目される、と指摘していました。実際に9/30(金)に発表された8月分のPCEデフレーター前年比は6.2%と、7月の6.4%(前回公表時の6.3%から上方修正)から低下はしたものの、市場の事前予想の6.0%にまでは低下しなかった、という形でした。 この統計の発表直後は、米10年国債利回りは一時3.70%を割り込む局面があり、その時点では米国の主要な株価指数も堅調に推移しました。しかし引けにかけて、10年国債利回りは3.83%まで上昇に転じました。そのため株価指数も、下落幅を拡大して週を終えました。 こうした動きは、米株価や債券価格が、何か実態を示すデータに基づいて動いているというより、不安定に上下動しているばかりだ、と見えます(PCEデフレーターの発表直後に米国国債利回りが低下したのは、期末に絡んだ買いがあったからだ、という見解が報じられていますが、それが正しいのかどうかは、よくわかりません)。 米国市場における投資家心理の安定化には、当方の想定上に長く時間がかかっていますが、まだまだ実態とは関係が薄い市況の上下動が、あたふたと続きそうに思われます。

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