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第38回 共産党大会が近づくなか唐突に出された出世マニュアル

富坂聰の「目からうろこの中国解説」
 国慶節の連休がいよいよ始まった。  中国が進めた「動的ゼロコロナ」によって中国経済は大きく落ち込んだ。その浮揚策の入り口として中国政府は旅行や消費を大いに盛り上げたいはずだが、少なくとも北京にはそうした空気とは無縁のようだ。  国慶節の休みは早ければ9月23日くらいに始まるはずだが、北京を拠点とした高速鉄道はどれも驚くほどガラガラだったという。数人の友人がその社内の様子を写真に撮って送ってくれた。  そんなことになっている理由は簡単だ。16日から始まる20大(中国共産党第20回全国代表大会)の対策のためだ。  5年に一度の党大会が開かれる今年が「政治の季節」になるのは仕方のないことだ。しかしそれを扱うメディアの報道が、「習近平の異例の3期目」をめぐる話題や人事の予測ばかりになることには、首を傾げたくなる。 「もう1週間も経てばすべて分かるのに、何を焦っているのか?」

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