「探偵の視点」Vol.142

第142号 探偵の視点 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　2022/10/4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、現役の探偵が話題のニュースや国際情勢を探偵ならではの視点で読み解きながら、人間心理＆ニッチな情報を提供していきます。 又、探偵事情や離婚に関わる知識、特殊な仕事の進め方など探偵歴12年の中で得た知恵をお伝えします。 エンターテインメント性と、時代を歩む上で武器になる情報の両方を詰めていきますので、最後までお読みいただけると嬉しいです！ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 毎週火曜日発行 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ■目次 １、今週の挨拶 ２、探偵事情 ３、探偵の視点 ４、週替わりコンテンツ（「今月の相談」「案件から見る恋愛」「使える企業知識」「営業の極意」） ５、探偵コラム ６、今月のウイスキー ７、Q&A ８、活動情報 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【１、今週の挨拶】 集中力は、年々レベルアップしていくことが難しい環境になっていってしまっていることがわかります。 かつて映画館で2時間を超える作品を観る時は、ほぼ全員が最後まで見終えていたことでしょう。 それは何故か。当時の方々の集中力の問題もそうですが、映画館にいて上映が始まれば、映画を観ることしかできないからです。 それが現在では自分の人差し指で作品を脱出することができる。 このような環境を経験していくと、自ずと集中ということができなくなってきます。 今は動画に関して言えば30分の動画が10分に。 10分は長い、3分で作れと言われたのは2年前。 そしてそれを覆いかぶさるように30秒、15秒の動画へと移行していきます。 快楽は3秒まで、3秒以降はストレス、という脳になった先には、いったいどのようなエンタメが来るのか？ 個人的には、長時間の流し見1択になるような気がしてなりません。 頭を使うコンテンツはもってのほか、集中しなければ理解できない、じっと見ていなければいけない、そういったコンテンツは選ばれず、ストレスのない会話とパフォーマンスを長時間流し見る。 集中力はゼロです。 流れ来るエンターテインメントの波を自分できちんと選別しなければ、いつの間にか集中力や思考力が奪われる。そしてそれが無料で行われる。 なんとも恐ろしい時代だと感じるこの頃です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【２、探偵事情】 このコーナーは、主にリアルな探偵事情や離婚についての知識をお伝えします！ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 前回まで、探偵の歴史をベースに裏社会との繋がりをお伝えしてきました。 その流れで、今回は探偵の未来を考察していきます。 職業の未来を考える時は、業界の傾向と業界外のテクノロジーを並列して見る必要があります。 まず探偵業界の傾向とは、大きなものではやはりGPSの規制強化です。 これにより、ある種の無法地帯だったGPSが、昨今かなり厳しく見られるようになってきました。 GPSに頼り切っていた探偵達は淘汰され、尾行、張り込み、撮影の本物の技術を持った探偵達のみが残るでしょう。