お彼岸が過ぎて10月になったのに暑いな・・・
と思っていたらいきなり秋がやってきましたね。この気温変化にはちょっとびっくりしました。
季節の変わり目の気温の変化は体調も含めていろいろなものに影響を及ぼします。
車や二輪だと一番はタイヤの内圧でしょう。暑い時期に空気を入れていたならば気温が下がると内圧は想像以上に下がります。
気温による単位体積当たりの膨張のせいなんです。暑い時期だと空気は膨張している状態。
これで合わせた内圧だと気温が下がると空気は縮むので同じ空気量だと圧力は下がってしまうのです。
自然にタイヤの空気は徐々に抜けて内圧が下がるのは周知の事実ですが、空気を入れた時期により内圧が変化する事は意外と知られていません。ご注意ください。
この気温による空気の膨張、比重、密度等の変化はセッティングやチューニングの考え方に大きく影響してくる話なんですね。
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【静電気のおさらい】
昨日書いたアメブロでの内容ともかぶる所がありますがご容赦ください。
まずはおさらいのための静電気の話を・・・
静電気といえば、冬場に髪の毛が乱れたり服がまとわりついたり、ドアノブに触った時にバチッと刺激が来たりすることばかりをイメージされるかと思います。何か擦った時に生まれる・・・とか・・・
バチッときたり何かを誘引するというのはあくまでも静電気によって引き起こされる直接的現象の一つにしか過ぎないのです。
静電気は原子のレベルでその物体を構成している原子の電気的中和状態すなわち原子核(陽子)は+で-電荷を持つ電子が同じ数だけ原子の周りをとりまき+と-のバランスが取れている状態から、何らかの刺激で中立していた条件を作る電子が他の原子核(陽子)に移動した状態を静電気を帯びた状態というのです。
ということは+静電気を持つ物体と-静電気を持つ物体がうまれますよね。そうすると+と-はお互いにバランスを取る状態を作りたいので引き合う事になるのです(電子を1個取られたら取った方の原子は+1の静電気を持つ。取られた方はーの静電気を持つ)。
この電的バランスを崩した状態をもつ原子は普段当たり前のように存在しています。この状態こそが様々な悪さというか現象を生み出すのです。
空気の流れで物体の回りを流れる空気流の乱流(境界付近で渦が生まれて剥離して成長して発生する)も空気のもつ原子分子の電気的バランスを崩したものにより生じる流速の差のスラスト方向の反転力により生まれるのですね。
渦の生まれるメカニズムは空気が流れる物体の表面の速度(極小的には速度0で表面から離れるに従い速度が増してくる)が壁面からの距離によって変わりその速度の変わり目でスラスト力が働き渦は生まれるのです
渦はお互いを吸収しながら成長して剥離していきます。それが波打ちのような現象や音を発生させる元となるのです。台風の発生と成長も小さな渦により生まれた積乱雲が徐々に集合して大きくなる現象なんですね。
高速走行したり強い横風を受けた車体の乱れやリフトはこういった事が基にある空気流の乱れから生まれるのです。
この流れの乱れは車体周りだけではなく、吸気システムの中、排気システムの中などあらゆるところに存在します。だから各部分において静電気コーティング等の対策を行うと様々な恩恵を受ける事となるのです(流れだけではなくゴムや樹脂の弾性にも関係あります)。
この静電気を多く持つものがあるとそこは帯電状態となります。帯電状態があるとそのものの周りには磁場が生まれます。そしてそれがあると電気通信(ハーネス)やそれを基に信号化するもの(センサー)の近くだと正確な情報を伝達する事ができなくなります。
電気的に影響力をもつ帯電状態(電圧を持つ状態)にある場合には放電現象によりその電圧を受けたモノにはダメージが来ますよね。大きなのは落雷なんですが身体に帯電した静電気により電子部品が壊れる事もあります。
余談ですが何故冬場には静電気による現象が目立つようになるのか?
これは帯電状態にある分子の周りを水の分子が付着して絶縁状態を作るか否かなんです。冬は湿度が低く素材の分子に付着する水分子が少ない(=すなわち電気の移動がしやすい)から電気が流れやすいし電子の移動もしやすい。夏は湿度が高くて水分子に遮られてしまうのです。
静電気を抑えるノウハウがあると空力的な対策はもとより、電気信号の伝達能力の向上、静電気に影響される機器の性能安定化が図れるようになるのです。
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【当社の静電気除去コーティングノウハウ応用アイテム】
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