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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 145
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、アリババのTmallが香港から撤退したニュースをご紹介します。
アリババの創業者、ジャック・マーという人はすごい人で、2016年には「純粋なECはすでに死んでいる」と言い出して、アリババの新たな成長戦略に着手をしました。日本で、アリババやジャック・マーという人物がニュースに広く登場するようになったのは2018年ぐらいで、盛んに「ECが急成長をする中国」と言われましたが、その頃にはジャック・マーは次の時代を見ていたことになります。
新たな成長戦略は「新小売」「下沈市場」「海外展開」の3つですが、いずれも成功はしているものの限定的なものであり、アリババに対する貢献は大きくありません。次の柱の事業とは言えない状況です。
その中で、Tmallがわずか15ヶ月で香港から撤退したことは、海外展開戦略のつまづきとなりました。失敗はどんなことにもあり得ることですが、この香港撤退は筋が悪いと思います。一言で言えば、香港という特殊な市場に対応できなかった、あるいは適応するという意識が薄かったというものです。
これはアリババだけでなく、日本を始めとするどこの国の企業でもありがちな失敗です。現地の試乗を学ぼうとせず、自国流で押し切ってしまおうとして失敗するパターンです。
そういう意味では、反面教師のケーススタディとして、たいへんいい教材になると思います。今回は、Tmallが香港から撤退をせざるを得なくなった理由についてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 145
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▼目次▼
Tmallがわずか15ヶ月で香港から撤退。アリババも通用しなかった香港の買い物天国ぶり
小米物語その64
アリババ物語その64
今週の「中華IT最新事情」
Q&Aコーナー
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Tmallがわずか15ヶ月で香港から撤退。
アリババも通用しなかった香港の買い物天国ぶり
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