「体と心のセックス・ライフ」Section-927『奈緒子とトオルのラブホ（２）』

　オレと奈緒子は、正常位でつながったままの休憩セックスから、長時間（マ ラソン）セックスへと自然に移行した。 　腰振り１０分に動かない５分を１ターンとして、マラソンセックスを続ける。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９２７　≫ 　　　　　　　　　　『奈緒子とトオルのラブホ（２）』 　　　　　　　　　　　 ……　2022/10/8号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ 　攻めの１０分の中では、ただ激しく攻めるのではなく、緩急の変化をつける。 一本調子では単調になってしまうからだが、体力の消耗を抑える意味もある。 攻めの強度を変えることで、彼女の表情や反応も変わるから、その変化がオレ の快感にもなる。セックスの快感はペニスだけではないんだ。 　彼女は攻めの時間は喘ぎ声を上げて快感に没頭するが、小休止の５分では呼 吸と心拍を整える。体を動かしているわけではなくても、快感に喘いでいると きは運動しているのと同等なんだ。 　そして、欠かせないのが会話だ。 　仕事のこと、子供たちのこと、最近のニュースの話題、エッチな話、昔話な ど。奈緒子とは昔話が多くなる。互いが若かった頃の話は、青春時代の思い出 でもある。歳を取ったということだ。 「あ、今、あなたと初めて会ったときのことを思いだした」 　彼女はいった。 「ああ、あのときね」 　オレにもそのシーンが脳内再生される 「お互いに見つめあったよね」とオレ。 「そうそう。なんか目が合っちゃったよね。背高〜、足長〜って思った」 「オレは一目惚れだったよ」 「初恋の彼女に似てたからでしょ」 「まぁ、そうなんだけどね」 　そのことを彼女にいったのは、１８年後に再会してからだ。出会ったばかり の彼女とつきあうのに、かつての初恋の彼女の話をしたりはしないものだ。 　実際に初恋の彼女と奈緒子が並んだら、ぜんぜん似てないと思うが、雰囲気 が似ていたんだ。 　再会した彼女に「奈緒子」とベッドネームをつけたのは、初恋の彼女の名前 が漢字違いの「なおこ」だったからだ。名前の由来は説明したが、奈緒子は気 に入ってくれた。 「わたしはドキドキするような初恋はなかったよね。告白されてつきあった彼 はいたけど、そんなに好きってわけじゃなくて、なんとなくだったのよね。女 子たちは彼氏がいるかいないかではしゃいでたしね」 「オレは男子校だったから、そもそも女子がいない」 「色気づく年頃の男女が身近にいたら、性欲刺激されるよね。初体験したかど うかが恋バナとテーマだったし。妊娠した子もいた」