今、ロシアが核兵器を使用するリスクが、かつて無い程に高まっています。例えばバイデン大:「統領は、「ケネディ大統領時代のキューバ危機以来、アルマゲドンの予感に直面したことはない……しかしもしこの状況がこのまま続く場合、我々はキューバ危機以来初めて核兵器使用の直接的な脅威を受けることになる」と発言する程に、ロシアによる核リスクが高まっています。
https://www.bbc.com/japanese/63168499
ロシアがウクライナへの侵略を始めた当初から、ロシア・プーチンは、核兵器の使用可能性を排除しない、と一貫して主張し続けています。
これはもちろん、NATO・アメリカに対して「直接参戦するなよ、したらどうなるか分かってるよな?」という恫喝です。
この恫喝発言から、ロシア・プーチンが次の様に考えている事が「暗示」されます。
第一に、NATO・アメリカが参戦すれば(その参戦の仕方によっては)、核兵器を使用することを”相当程度本気”で考えている。
第二に、ロシアの核心的利益が脅かされる事態(例えば、クリミアを含めたロシア領へのウクライナ軍が”侵攻”する事態)となれば、核兵器を使用することを”相当程度本気”で考えている。
第三に、ロシアの核使用によって、NATO・アメリカが報復核があれば、その報復に対する再報復を行う覚悟、さらには、それらを通して”エスカレーション”が生じ、核攻撃の応酬合戦が起こっても、最後まで戦い抜く事を、”最終的”には覚悟している。
第四に、上記の第一、第二の核兵器使用によってロシアが国際的に孤立する事になっても構わないという覚悟を、”相当程度本気”で持っている。
アメリカ・バイデンも勿論、上記の四点を認識しているからこそ、「キューバ危機以来初めて核兵器使用の直接的な脅威」に晒されていると発言している次第です。
そして今、ウクライナが反転攻勢に打って出て、ロシアにとって少々厳しい状況になってきたことから、上記の”第二”のリスクが高まってきているのです。
その結果、プーチンだけでなく、またプーチン大統領の側近たちも、核兵器の使用に言及するに至っています。例えば、ロシア連邦チェチェン共和国のカディロフ首長は、
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