週刊xoxo 投資極意：ソーシャルメディアに惑わされるな！自分を信じろ！　そのとき市場はどう動いた？　米9月雇用統計

元外資系レジェンズ『Team xoxo』あなたに寄り添う投資情報 投資情報だけでなく皆様の興味や知的好奇心に寄り添う情報発信を目指すチーム 米国9月雇用統計でこの反応ですか。投資家は11月FOMCでは50bpを相当期待していたのがよくわかる米国市場の下落でした。市場では目先のリバウンドに期待していた声も多かったので梯子を外されてしまった格好です。僕もそのうちの一人ですが...日本は体育の日があり3連休。連休明けからは全国旅行支援が始まりインバウンド再開も含めていよいよ国内経済活性化第一歩です。新たな気持ちで今週の週刊xoxoスタートです。 xoxo ============================================================ 今回のテーマ １．投資極意：ソーシャルメディアに惑わされるな！自分を信じろ！ ２．そのとき市場はどう動いた？　米9月雇用統計 （重要イベントですので連載中の【はじめての株式投資】は次回繰り下げです） ３．米国株は引き続き荒っぽい値動き　今後の投資戦略は？ ============================================================ １．投資極意：ソーシャルメディアに惑わされるな！自分を信じろ！ 株式市場が大荒れに荒れている。 さすがに投機筋に売り込まれた反動で『ベアマーケットラリー』的に反発したが、それでも上昇一方方向とはならず、週中の経済指標発表で値を消しとどめは金曜日発表の米国9月雇用統計。 それまで11月FOMCでは50bp利上げに傾きつつあった予想が一気に75bpを織り込む展開となり米国主要3指数はそろって大幅に下落。 日本は体育の日があり3連休となるので投資家にとってこの下落はショートでもしていない限りかなり不安要素、楽しい休みのはずなのにまったく頭の痛い話だ。 そんなかなり荒れたマーケットだが、僕の米国株注目株リストの中で唯一気を吐いている銘柄があった。 米国上場のクレディ・スイスADRである。 過去2週にわたって『いま風』なSNS経由の情報発信、拡散によるダブル・スコープ株の動き、日本より早く米国ロビンフッドによる『ミーム株』の激しい動き、それらから見えた令和型個人投資家の脆弱性について記事をかいた。 この動きが世の中に与える動きは幸か不幸か一部の株クラもしくは株式市場に興味のある層に限定される。 しかしそれがクレディ・スイス級グローバル金融会社で起きるとその影響は、簡単に言うと『リーマンショック』級の経済的金融的不安定を引き起こす可能性がある。 先週から同社株価に起きたことはもしかするとその世界的クラッシュ一歩手前まで行った事例として後世に語り継がれる可能性があると感じ今週はそれを記事にすることにした。 ■リーマンショックとは？ 別に隠すほどの経歴ではないが、実は僕はクレディ・スイス出身者だ。 それ故退職した今も同社株の株価の動きやニュースはリアルタイムでフォローしている。 退職したのに気になるのはニュースフローがあまりに良くないからかもしれない。 本当にタイミングが良いがこういう噂が出る1か月前に元同僚と10月7日金曜日にランチをすることが決まっていた。 女性社員中心だったこともあり、皆が不安そうに声をそろえてこう聞いてきた。 クレディ・スイスはどうなってしまうのですか？ マーケットが歴史的なクラッシュを起こすときは自然災害や戦争を除けば大方『信用不安』を引き起こすかもしれないという恐怖感、負の連鎖。それ故金融機関が引き金になることが多い。 金融機関の破綻は数えればきりがないが、中でも一番有名なのは『リーマンショック』である。 いまさら『リーマンショック』のことを触れる必要がないかもしれないが、投資初心者にもぜひ知ってもらいたい金融市場最大の負の遺産であることは間違いないので簡単に触れておく。 2008年9月、アメリカの当時第4位の投資銀行であったリーマンブラザーズが破綻し、それを契機として広がった世界的な株価下落、金融不安（危機）、同時不況のことだ。