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<Vol.1273:増刊:質問への回答集 22年10月号>
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毎回、質問をいただいています。可能な限り、回答していますが、漏
れもあります。1通の質問の背景に、約100名の同じ問い合わせがある
でしょう。本稿は共通性が高いと判断されるものの、22年10月の回答
集です。考えかたの参考にしてください。
・本稿は、有料版・無料版に共通な増刊号とします。
現在、2022年冬から23年初頭の株価や債券価格については、予想が大
きく分かれています。何によって分かれるのか。
いろんな記事に当ると、およそ以下でした。現在の世界経済・金融に
ついての、もっとも大きな見方が分かれています。予想おいて重要な
追求点は、その根拠の適否です。
▼(1)市場のおよそ60%の認識:
株価や債券価格について、下落は「調整的」だ。23年初頭からは底打
ちして上がるという見方があります。
この見解をとる人々は、米国の物価上昇率は8%台から下がってい
く。コロナ・パンデミックで低下していた労働参加率が回復して、失
業率は上がる。FRBは、「不況下の物価高」を認識するようになり、
22年11月、12月(または23年3月)からは、利上げの幅を1回0.75%か
ら、0.5%か0.25%に下げていく。(注)FOMCは1年に7回開かれます。
利上げ幅の縮小とともに、年初来25%(S&P500)下げている株式市場は
底打ちし、回復に向かう。(注)40%下げくらいから、米国金融危機
でしょう。
外為相場でも、ドル/円は145円の円安を頂点にして、140円、130円の
円高方向に向かう。これが、一つ目の見方です。
▼(2)二番目の見方:市場の約40%による(1)と反対の認識
世界は2023年央ころからの金融危機に向かっている。確率は70%か。
FRBは、生鮮食品を除くコア物価が、インフレ目標の2%台に下がるま
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