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大気汚染とプロテオミクス

ドクター徳田安春の最新健康医学
  • 2022/11/05
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癌を起こす大気汚染 最近パリで開催された欧州腫瘍学会の学会で、画期的な発見が発表された。それは、大気汚染が肺がんを引き起こす機序だ。喫煙経験の有無にかかわらず、大気汚染は肺がんを引き起こすことは以前から知られていた。これまでの仮説では、大気中に含まれるPM2.5という微粒子汚染物質が、細胞の遺伝子に対して、それが癌になるような突然変異を引き起こすということ。PM2.5の汚染源は、自動車、船、飛行機、火力発電所、そして工場などだ。 しかし、今回の研究で判明したのは、なんらかの原因ですでに存在していた突然変異遺伝子に対して、PM2.5が遺伝子のスイッチを入れるというもの。癌化への最終ボタンだ。この機序は、大気汚染以外の発がん性物質がある他のがんでもあるだろうと考えられる。この発見は、公害が人間の健康に与える影響について警鐘を鳴らすもの、だ。

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