今の内外のマーケットほど、マクロ経済学的な知識の集大成が大
変重要になっている時代は滅多に訪れないでしょう。
生半可な知識では今の株式市場の先行きは全く見通せないので、
意味不明な話ばかりするエコノミストが続出しています。
そんな中、貞子第一メルマガは、少しでも愛読者様が先行きを不
透明感を払拭することが出来るようにと、誠心誠意、総力を結集
して、本日のメルマガを執筆しました。
10月7日発表の「アメリカの9月の雇用統計」はサプライズ的
に良好な内容でした!
「FRBの金融引き締め」がこのまま予定通り継続されるならば、
アメリカ経済は2023年の何処かに時点で景気後退することが
ほぼ決定的になりました。
10月7日の良好な雇用統計を受けて、市場関係者の間では、
「FRBは金融引き締めの手綱を緩めるべき」との大合唱が始まっ
ています。市場関係者たちは「たとえ『将来のハイパーインフレの
禍根』を残すことになっても、今は飴が欲しい!!!飴をくれ、飴
をくれ!!!」と大合唱しているのです。
これに対して、ローレンスサマーズ氏やバーナンキ元FRB議長な
どの大物経済学者たちは「もう市場には飴を与えてはいけない。
飴を与え続ければ、将来アメリカ経済はハイパーインフレに陥っ
て深刻なスタグフレーションに陥ってしまう。労働者はもっと苦
しむことになる」「今は苦しくてもインフレ退治を最優先
にすべし」と反論しています。
かくして、アメリカでは、「FRBは金融引き締めの手綱を緩めるべ
き」派と、「FRBは金融式締めを続行すべき」派との間で激しい意
見の衝突が始まっています。
10月13日のアメリカの「9月のCPI統計」には要警戒。
パウエルFRBが金融引き締めの手綱を緩めない限りは、S&P50
0が最高値圏から40%くらいかそれ以上下落する可能性があり
ます。今回のバブル崩壊は想定外に大きく、不況は想定外に(5年
くらい?)長くなる可能性が高いのです。
だからこそ、「5年間もの不況に耐えられない!市場の大暴落も耐
えられない!!!」とする市場関係者たちから「FRBの金融引き
締めの手綱を緩めるべし」との大合唱が始まっているのです。
この天下分け目の激しい意見の衝突では、最終的に軍配がどちら
に上がるのかは、まだ分りません。
一方、FRBの金融引き締めは、グローバルマーケットにとっては
「進むも地獄、進まぬ地獄」になる可能性があります。
なぜならば、FRBの金融引き締めの行方次第では、「行き過ぎたド
ル安の急速な巻き戻し」が起きる危険性があるのです。そうなれ
ばドル国債の金利が急騰するかもしれません。
その反対に、このまま「行き過ぎたドル高」が修正されなければ、
「アメリカ以外の何処かの国で通貨危機やソブリン危機が発生す
る」危険性が高まってしまいます。
私たち個人投資家にとっては、もしかしたらひょっとすると
10年に一度あるかないかの「ビックチャンス」が近づいている
かも知れません。
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