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『 田中優の未来レポート 』
第269号/2022.10.15
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
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地球温暖化防止のためにしたいこと
幸いと言うべきかもしれないが、岡山に来て、自治体が作成しようとする温暖化防止のための行動計画の作成に関わることができた。そこで難しい話が出てくることになったので、個別に問い合わせを受けることになった。先ほどズームのミーティングが終わったのだが、そこでいくつか話した。以下の三つだ。
1.自治体で法定外地方税も視野に入れて事業者・産業の電気料金を変えたい。
2.地域の果樹農園に「4パーミルイニシアチブ」を入れて、カーボンオフセットできないか。
3.ブルーカーボンを実現する。
というものだ。
1.の「自治体で法定外地方税も視野に入れて事業者・産業の電気料金を変えたい」はやや難しいので後にして、2.の「地域の果樹農園に「4パーミルイニシアチブ」を入れて、カーボンオフセットできないか」の話をしよう。
地域の果樹農園に「4パーミルイニシアチブ」を入れて、カーボンオフセットできないか。
この「4パーミルイニシアチブ」は、山梨県がすでに導入している。
4パーミル・イニシアチブについて 果樹王国やまなしが取り組む、地球温暖化対策
果樹園では毎年果樹を手入れして、たくさんの枝葉が廃棄物として出てくる。岡山県も「桃」が有名だが、他にもブドウなどたくさんの果樹を育てている。これは木だから、不完全燃焼させれば木炭にすることができる。木炭は半分近くが炭素だから、その分だけ大気中から炭素を取り除いて貯留することができる。
「炭素貯留」というと、二酸化炭素を地中に閉じ込める「CCS」が有名だが、大規模に炭素貯留した場所と、地震が発生した地点とが重なる。「違う、無関係だ」としているが、その可能性は強くあると思っている。
(参考:大注目!!偶然ではない!?・・CCS実験と地震の関係(田中優ブログ))
北海道でも福島でも。「4パーミルイニシアチブ」を始めた山梨県の例では、その炭を農地に還元している。それがどうなるだろうか。
奇跡の土「テラプレタ」とは
「テラプレタ」はまだまだ知られていない。でも最近あちこちの記事に取り上げられ始めた。アマゾンの先住民が、一万年も前から地域の土地の赤い「ラテライト(鉄やアルミニウムの水酸化物を主成分とする土壌Wikipediaより)」と混ぜ合わせて作った土だ。
黒い色をしているから「テラプレタ(黒い土、黒い地球)」という名がついた。この「テラプレタ」が今、脚光を浴びているのだ。何度そこを耕ししても連作障害を起こさず、豊かな土地のままなのだ。しかもその「テラプレタ」の土地では、周囲の土地も次第に黒い豊かな土になることすらある。
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