松尾スズキの【のっぴきならない日常】vol.534（２／２）

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ / ２０２２年１０月１４日発行 /Ｖｏｌ．５３４（２／２） ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「人生に座右の銘はいらない」 読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします！ Ｑ．家事と仕事で役割分担ができている松尾さんのお宅が羨ましいです。ただ我が家は共働きなので、家事を二人で分担したいのですが、夫は家事がまったくできず、なにかをお願いしても結局、私がやり直すことになるのが面倒で、全部自分でやってしまいます。そして疲れきってしまいます。この状況、どうしようもないですよね……。（３９歳、女性、会社員） Ａ．家事がまったくできない、というのは言い訳のような気がします。わたしも、ほぼ今、家事をやっていませんが、独身時代もそこそこあるので、やれと言われればやるわけです。仕事と家事をやっておったわけです。正直、新しい洗濯機の動かし方とか、まったくわかりませんが、今はネットで調べれば大概の家電の使い方は知れるし。あなたがやり直さなければいいのだと思います。一度、家が汚れに汚れてしまえばいいのだと。自分がやらねば生活が地に堕ちるのだというのを徹底してわかってもらうべきです。そこから、ねえ、快適とはなんぞや、という話が始まるのだと思います。それでもできなければ、家事代を請求すればいいのです。お互いがやれないことを補い合うのが夫婦だと思います。でなきゃ一緒にいる意味もありません。