■気軽に話せるマインドを作る
声や話し方に悩む人は多い。その悩みを解決するには、実際に声を
出して練習するしかない。簡単なトレーニングでも1日1つ実践す
れば1か月で効果が出てくるはずだ。
まずは自分から声をかけることに慣れることだ。初対面の人と話を
することは勇気がいる。相手から話しかけてもらえると救われた気
持ちになるものだ。
だから、話しかけられても相手が嬉しいと思うような場面で声をか
ければいいのだ。相手から変なふうに思われたり、無視されたりす
ることは決してないはずだ。
日常生活の何気ないワンシーンでも気軽に声を発することができる
状況に慣れることが大事だ。まず声を出し、自分から声をかける。
慣れて回数を重ねていけば、自然にできるようになるはずだ。
★
まずは声を出しやすいものからだ。たとえば、コンビニで会計をす
る時、店員に、またはバスを降りる時、運転士に「ありがとうござ
いました」と言ってみる。言われて嫌な気はしないはずだ。
次に、エレベーターの階数ボタンの前に立ち「何階ですか」と聞
く。言われたほうは「3階、お願いします」などと返事をするはず
だ。「3階ですね」と答えが出る。これもコミュニケーションだ。
最後に、自分がよく行くコミュニティや会社で隣になった人に声を
かけてみる。挨拶だけでもいい。先に言われたら負けくらいの気持
ちで、自分から声をかけるようにすることだ。
何を話したらいいかわからない時もある。世代が違う、業界が違
う、関心事が違うなどから会話の糸口を見つけるのに苦労すること
がある。そういう時は、相手の話の一部をオウム返しすればいい。
「話上手は聞き上手」という。相手がどんどん話したくなる聞き方
をすれば、自分はほとんど話さなくても会話のキャッチボールにな
る。相手の話を聞き、気になるキーワードをリフレインするのだ。
★
緊張すると声が小さくなるものだ。声が小さいと聞き返されことも
ある。こうした悩みを持つ人は、結構多い。理由は1つには身体的
理由だ。姿勢が悪くて猫背で、本来の声が出ないのだ。
あとは口を大きく開けていないケースだ。声が大きく出ない。また
はノドが開放されていないケースだ。あくびをした時のように、ノ
ドの奥が開放されるトレーニングをすると治る。
2つ目の理由は、心理的理由だ。自信がないとか、他人の目を気に
してしまうことが原因だ。このような悩みがある人の多くは、そも
そも声を出すということに慣れていない。
声を出さずに目で文章を読むだけの「黙読」をしていてもダメだ。
頭の中でなんとなくイメージした練習だけをしても、声は大きくな
らない。
★
目で見た視覚情報に加えて、声を出して音読することだ。すると耳
から聴覚情報として自分の声が入ってくる。その結果、情報がイン
プットされて定着し、声も出しやすくなるものだ。
声を出す練習をするから、自信を持って話すことができるようにな
るのだ。声を出さない練習をいくらしても、自信も持てないし、話
せるようになるわけがないのだ。
声が小さいと悩んでいるならば、練習して、大きな声を出す行動を
習慣にしていくことが近道だ。すると少しずつ大きな声が、いつの
まにか自分のいつもの声になっていくはずだ。
そこで、30秒だけ音読してみる。題材はなんでもいい。ビジネス
書を読む人なら、その一節でもいい。子育て中の人なら、絵本の一
節でもいい。好きな詩人や偉人の名言でもいい。
音読には「コミュニケーション力アップ」「語彙力が上がる」など
の効果がある。また声を出すことに慣れるので、人から話しかけら
れた時、言葉を発しやすくなる等の効果もあるのだ。
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