▼第51号
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2022/10/14
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ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿
Vol.051
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インデックス
【月給35万円のはずが17万円に…!? 繰り返される「求人詐欺」の真相】
【絶対に部下にしてはいけないアドバイス】
【近況・告知】
【Q&A】
【本メルマガに関する免責事項】
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【月給35万円のはずが17万円に…!? 繰り返される「求人詐欺」の真相】
なぜネット上には「ブラック企業を見抜く方法」といった情報が溢れ、さらには
その情報を、お金を出してまで購入する人がいるのだろうか。その背景の一つには、
求人票に記された情報と職場実態が大きく異なる、いわゆる「求人詐欺」が横行
しており、入社後「こんなはずじゃなかった…」と後悔してもなすすべがなく、
求職者が泣き寝入りを強いられている現状がある。
本年10月初頭、人材ビジネスや求人広告ビジネス関係者を騒がせるニュースが
飛び込んできた。大阪土産、お取り寄せスイーツとして人気を博している「マダム
ブリュレ」(バームクーヘンの上部をクレームブリュレのようにキャラメリゼした
洋菓子)の製造元、洋菓子店「マダムシンコ」の運営会社が元従業員から、求人
詐欺の疑惑で労働審判の申立を受けたというのだ。
元従業員の男性は21年3月、求人サイト「インディード」経由で、マダムシンコ
の菓子製造職に応募した。当該サイトには「月給35万円以上(残業代含む)」と
記載されており、採用面接の場でも「3ヵ月間の試用期間後の月給が35万円」と
口頭で説明されていたという。
男性は正式に採用されたが、勤務開始1か月後に渡された雇用契約書には「基本給
16万~25万円」と記されており、残業代の明確な記載はなかった。その際男性は
上司に、求人サイトと面接時に示されていた「月給35万円」に関して口頭で改めて
確認したうえで署名。しかし試用期間中25万円だった月給は、試用期間終了後に
約17万円と、当初提示されていた金額の約半分になってしまったのだ。
男性は「求人サイトの内容で同社と合意した」と主張。雇用契約書に署名する際も
「月給の減額については明確な説明がなく、同意もしていない」とし、1年分の
未払い賃金約200万円の支払いを求めてマダムシンコ側に労働審判を申立てたと
いう経緯である。
労働審判の中で、マダムシンコ側は求人サイトの広告内容が実態と異なっていた
ことは認めた。しかし「広告は閲覧者を増やすために給与額を高く表示したものに
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