ブレーキが利かない米韓と北朝鮮の「対決」　朝鮮半島情勢は半年で急速に悪化！

＼＼＼　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　／／／ 　　　　　　　　　　辺　真一メールマガジン 　　　　　　　マ┃　ル┃　秘┃　レ┃　ポ┃　―┃　ト┃　 　　　　　　　━┛　━┛　━┛　━┛　━┛　━┛　━┛　 　　　　　　　　　　　 2022.10.15　Vol.312 　　　　　　　　 ［毎月5,15,25日発行＋号外あり］ ／／／　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　＼＼＼ 　朝鮮半島が風雲急を告げている。米韓対北朝鮮の対決は日増しに激しさを増しており、４年前の南北の軍事対決の解消と平和を希求した宣言や合意はもはや形骸化し、破棄も時間の問題となっている。 　韓国と北朝鮮は２０１８年４月２７日の南北首脳会談で発表された「朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた板門店宣言」（２０１８年４月２７日）の第２項目で以下のようなことを宣言している。 　・南北は朝鮮半島での尖鋭的な軍事的緊張状態を緩和し、戦争の危険を実質的に解消するために共同で努力していく。 　・全ての空間で軍事的緊張と衝突の根源となる一切の敵対行為を全面的に中止する。 　・２０１８年５月１日から軍事境界線一帯で拡声器放送とビラ散布など敵対行為を中止し、その手段を撤廃して今後、非武装地帯を実質的な平和地帯としていく。 　また、同年９月１９日に平壌で開かれた首脳会談では「板門店宣言」を履行するための南北軍事合意（９．１９合意）が交わされ、以下のような事項が取り決められていた。 　・地上と海上、空中をはじめ全ての空間で一切の敵対行為を全面中止する。 　・軍事的緊張の解消および信頼構築に従い、段階的な軍縮を実現していく。 　・軍事的衝突を引き起こす可能性がある全ての問題を平和的な方法で協議・解決し、いかなる場合にも武力を使用しない。