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石川 温の「スマホ業界新聞」
2022/10/15(vol.487)
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《目次》
1.我が家にやってきた衛星通信サービス「Starlink」後日談
-----200Mbpsは超えるも、設置場所による「通信切断」に要注意
2. グーグル初のスマートウォッチ「Pixel Watch」発売
-----7年先行するApple Watchの牙城を切り崩せるか
3.KDDIが総合研究所で研究プロジェクトを披露
-----日本の国際競争力を上げる技術は生まれるか
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.我が家にやってきた衛星通信サービス「Starlink」後日談
-----200Mbpsは超えるも、設置場所による「通信切断」に要注意
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今週、我が家にStarlinkのアンテナがやってきた。初期導入レポートはCNETに掲載中なので、そちらを参照して欲しい。
記事を執筆して3日ほど経過し、興奮状態もだいぶ収まってきたので、冷静にStarlinkについて語ってみたい。
まず、驚きなのが、契約手続きの簡便さだ。
ウェブから名前と住所、クレジットカード番号ぐらいしか入力していない。それだけで、アメリカから衛星アンテナが届いてしまうのが驚きだ。
衛星ブロードバンドとなると、別に日本の会社と契約する必要はない。クレジットカードさえあれば、世界中の通信会社と契約でき、日本で通信が使えてしまうというのが素晴らしい。5Gの据え置き型Wi-Fiルーターも契約には本人確認が必要だが、それすら要らないのだ。
自宅にアンテナが届けば、あとはベランダに置いてコンセントを刺せば、アンテナが勝手に衛星を探して通信が使えるようになる。
CNETの記事では200Mbps超が連発と書いたが、衛星アンテナにつながっているWi-Fiルーターの近くで計測するとそれぐらいの数字が出る。我が家は3階建てなのだが、1階で測定すると当然のことながら速度は落ちる。10〜50Mbpsといったところだ。
また、現在は3階にあるベランダに仮置き状態であるため、空がすべて見渡せる場所ではない。
アンテナのすぐ横は部屋の壁、反対側は手すりの壁があるため、衛星アンテナが求める7割程度しか空が見えない状態となっている。
そのため、常に通信がつながっているわけではなく、数十秒に1回、オフラインになってしまう。つまり、ウェブ閲覧でも時々、反応しなくなる時もあるし、おそらくビデオ会議には使えないと思われる。
ただし、現在は仮置き状態であり、早急に業者にお願いして、空が完全に見渡せる3階の屋上に設置するつもりだ。これであればアンテナが求める100%で空が見えるようになるため、常時、通信が可能になることだろう。
都心部にあるマンションのベランダに設置するというのは、不可能ではないが、常時通信は難しく、こまめに切断されると言う点は注意した方がいいだろう(切断されたからと言って再接続のような作業は要らず、勝手につながってくれる)。
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