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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4413号 令和4年10月14日(金)発行
発行部数 11,505 部
【積み重ね、源泉をつくること】
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【積み重ね、源泉をつくること】
本章は、初めに聖人の道は甚だ高大であるから、
この道を会得しさえしたならば、
他の道は自然に低く小さく見えてくることを述べ、
次に聖人の道が高大であるとはいえ、
同時にそれは極めて身近で誰でもわかり、
いずれも日ごろ行っていることであるから、
少しも隠微で知りがたく、
峻巉で攀じがたいものではないことを述べ、
最後に、学問の道は順序を追って積み重ねて、
高大のところに到達すべきものであることを述べています。
これは、われわれが道を修めるには
どこから手をつけたらよいかを、
着実に示しているものであります。
以下にそれについて、詳しく記すこととします。
「流水というものは、途中にあるくぼみにいっぱいにならないうちは
先に進まないものです。
君子が聖人の道を学ぶ場合も同様で、
一段一段うちに積み重ねて後に、目的を達成するものです。」
この流水による譬喩は、
離婁下篇第十八章と合せて考えるのがよいでしょう。
同文には、「徐子曰く、仲尼しばしば」云云、
徐子が、孔子はしばしば水をたたえて、
水よ、水よといわれたが、水のどの点を取り上げられたものですか、
とたずねたのに対し、孟子は次のように答えました。
源のある泉からは、昼夜絶えず水が流れ出ており、
その水は途中のくぼ地にいっぱいになってから先に進み、
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