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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年10月16日(日)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 岸田政権発足から1年 誰が岸田首相を支持しているのか 新しい資本主義をめぐる虚構 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 岸田政権発足から1年が経過した。ただ共同通信が行った世論調査によると、内閣支持率の低迷がつづく。  自民党内では、安倍晋三元首相の国葬後、政権支持率は「復調する」との考えもあったようだが、どうやらその思惑は外れたようだ。  岸田文雄首相は9月27日の国葬参列のために来日した38の国などの要人と相次ぎ会談。「弔問外交」を見せ場として支持回復を狙った。  さらに自民党内では菅義偉前首相の弔辞も好評だったようだが(1)、世論調査では「どちらかといえば」を含め、開催を「評価しない」が計61.9%と、国葬前の前回(9月17、18日調査)と横ばい傾向がつづく。  支持率下落は、旧統一教会問題のためだとの見方が濃厚。 公明党の山口那津男代表は、 「自民の説明が十分でない、後手に回っているとの印象が厳しい評価につながっている」(2) と指摘する。  内閣不支持についての理由では、 「経済政策に期待が持てない」 とする回答が前回の26.7%から36.1%にまで上昇。相次ぐ食品や電気代の値上げが影響している可能性も。さらに自民党自体の支持率も、前回の39.3%から34.0%にまで下落。  自民党内の若手からは、 「警戒しないといけない事態だ」(3) との声も。 目次 ・誰が岸田首相を支持しているのか ・新しい資本主義をめぐる虚構 ・なぜ原発の再稼働・新増設に固執するのか ・誰が岸田首相を支持しているのか しかしながら、「岸田首相を支持する人」というのは、一定程度存在する。実のところ、「隠れトランプ」ならぬ「隠れ岸田」ファンという人が結構、存在するという(4)。  岸田首相は、トランプ大統領や、あるいはあまりにも”悪役”過ぎた菅前首相や安倍元首相と比べても、”没個性的”。しかしながら、「そういう」ところが好きと”密かに”思っている支持層はある程度、存在する。  ただ、実のところ岸田首相は「女性人気」が高い(5)。 岸田内閣の4月の支持率は、男性54%、女性55%。しかし言い換えれば「嫌われない」ところが魅力である、「広くて薄い」好感度があるようだ。  さらにいえば、岸田首相の魅力は、相手に対する圧倒的な「戦意喪失促進能力」であるという。 「「岸田さんがすごいのは『戦意喪失促進力』だ。野党の立場からすると、安倍さんや菅さんはこちらに向かってファイティングポーズをとってくるから、こっちもついつい戦意に火がついて殴り合いがおこりやすい。だけど岸田さんは違う。」(6) ・新しい資本主義をめぐる虚構  岸田首相といえば、「新しい資本主義」がその政策の中核をなす。そのコンセプトとは、「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」だそうだ。しかし、それを意味するものは全くもって意味不明。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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