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第187号 サルでもつとまる日本の首相/おでん大作戦/続々・夜長/1ぴき2ひき3びき

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  • 2022/10/19
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「サルでもつとまる日本の首相」 日本の新型コロナですが、これまでの第1波から第7波までの状況を見れば顕著なように、欧米などでの流行が、1~2カ月遅れて日本にもやって来ることが分かっています。欧米諸国を見れば日本の1~2カ月後の姿が分かるのですから、これなら先手先手の対策を講じられそうなものですが、安倍政権、菅政権、そして現在の岸田政権と、日本政府は新型コロナの発生以来、常に後手後手の対策で多くの犠牲者を出して来ました。 岸田文雄首相は、先日の所信表明演説の中で、「三年ぶりに緊急事態宣言等の行動制限を行わずに今年の夏を乗り切れた」などと述べました。しかし実際は、この夏の2カ月だけで、日本の新型コロナの総死者数の約4割に当たる1万5000人以上もの国民が亡くなっているのです。これほどの犠牲者を出していながら、どのような思考回路をしていれば「今年の夏を乗り切れたのは」などと言えるのでしょうか? この夏は、連日のように20万人を超える感染者が報告され、1日に300人以上もの死者が出た日もありました。受け入れ先の病院が見つからずに、自宅で亡くなってしまった人も200人を超えました。専門家の試算によると、もしも政府が緊急事態宣言を発令して行動制限を行なっていたら、感染者数は半数以下になっていたと言います。感染者数が半数以下になれば、重症者数も死者数も半数以下になるのですから、この夏に亡くなった1万5000人以上の国民の半数は、岸田政権の政策の犠牲になったことになります。 そんな中、フランスはパリに在住する作家でミュージシャンの辻仁成氏が、10月12日、以下のツイートをしました。 辻仁成 @TsujiHitonari コロナ第8波に突入したフランス、かなりの勢いで来ていますが、皆さん、マスクはつけていません。しかもインフルエンザが大流行。専門家が指摘する感染対策の緩み、政府も打つ手がなく。しかし、なぜ、人々はマスクをつけないのか、、、まとめました、 パリ最新情報です。 午後1:08 2022年10月12日 https://twitter.com/TsujiHitonari/status/1580047693174702083 ツイートには辻仁成さんのブログがリンクしてあったので、そちらも読んでみると、現在、フランスで猛威を振るっている第8波は、第7波で流行したオミクロン株「BA.5」が全体の91%を占めているそうですが、さらに変異した「BA.2.75」、通称「ケンタウロス」も、このブログの時点で計68件報告されていると言います。そして、フランスでは新型コロナだけでなくインフルエンザも大流行しているのに、フランス人はマスクをつける人が極めて少ないため、辻仁成さんはフランスのマスク問題について分析しています。 フランスの最新の新聞報道によると、第8波が押し寄せているフランスでは、現在、1日に6万人を超える感染者が出ており、その数は増加し続けているそうです。特に北部と東部で感染が広がっており、年齢層では70歳以上の高齢者の感染が多いと言います。そして、新型コロナとインフルエンザだけでなく、感染性胃腸炎などの季節性の感染症も急増しているそうです。 フランスの保健当局は「過去2年間、人々はマスクをし、手洗いやうがいなどを徹底していたため、インフルエンザは流行しなかった。そのため、人々はインフルエンザに感染しやすくなっている」と警告しました。どういうことかと言うと、毎年、冬のインフルエンザの流行時に感染しなかったと思っている人も、実は微妙にウイルスを吸い込んでいて、免疫によってウイルスをやっつけていたのです。これを毎年繰り返すことで、免疫力が強くなり、同じタイプのインフルエンザウイルスであれば、感染しにくい身体になっていたのです。 しかし、この2年間は、大半の人が新型コロナ対策でマスクや手洗いを徹底したため、副産物的にインフルエンザが流行しませんでした。そのため、ほとんどの人はインフルエンザに対する免疫力が低下しており、この状態でインフルエンザが流行すると、極めて高い確率で感染してしまうというわけです。特に、現在5歳未満くらいの子どもの場合は、生まれてから一度もインフルエンザに感染したことがなく、免疫がゼロの状態というケースがほとんどなので、大人よりも感染しやすい上に、感染した場合は重症化することが多いと言われています。 新型コロナは季節に関係なく、世界中でほぼ同時に流行しますが、インフルエンザは季節性の感染症なので、気温が下がり空気が乾燥する冬場に流行します。北半球にある日本では12月から2月頃に流行しますが、四季が逆の南半球では、冬に当たる5月~7月に流行します。そして、今年の5~6月に掛けて、オーストラリアでは3年ぶりにインフルエンザが大流行したのです。当時から、多くの専門家が「今年の冬は日本でもインフルエンザが大流行する」と警鐘を鳴らしていましたが、やはり、日本よりひと足速く、フランスで流行が始まってしまいました。 今回のケースで最も恐ろしいのは、新型コロナとインフルエンザに同時感染する「フルロナ」です。英語圏では、風邪を「COLD(コールド)」、インフルエンザを「FLU(フル)」と呼ぶため、「フル」と「コロナ」で「フルロナ」と呼んでいるそうです。ウイルスの種類によっては、お互いに反発し合い、片方に感染するともう片方には感染しなくなる組み合わせもあるそうですが、新型コロナとインフルエンザは相性が良く、すでに海外では同時感染した人の報告が複数あります。

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