拾われし者|No.138|原田寛|芦原英幸と直弟子たち
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メールマガジン『拾われし者』 No.138
異国の地からの底力(中編)
愛媛県松山市から、大会会場である香川県・高松市へと車を走らせた。
高速道路を利用し、約1時間30分の道程。
心配になりながら、車のバックミラー越しに何度もアディルの状態を見ながら運転した。
目をつぶり、シート深くに座り眠りにつくアディル。
とても、大会に参加出来うる状態ではなかった。
暫くの移動時間を経て、大会会場に到着した。
やっとの思いで身を起こし選手受付を終える。
そこから、気付かれないように大会会場2階奥の自動販売機コーナー長椅子を並べ臨時のベッドを作り、そこに体を横たえた。
正式な開会式は午後にある為、ひとまず午前中この状態で様子を見る。
しばらくすると、午前の部が始まり扉越しに応援やセコンドの声が木霊しだした。
その声は、きっと目を閉じたままのアディルにも届いているはず・・・。
深い眠りに入っていた。
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