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<Vol.1276号正刊:ゼロ金利の日銀当座預金
480兆円の処理方法がない>
2022年10月16日:MMTはインフレ・通貨下落・金利上昇のとき、理論的な誤りを露呈する
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ドル/円は、日銀の2度の「ドル売り/円買い」の介入も虚(むな)しく、149円の超円安になっています(10月18日)。32年ぶりという。ドルを1/2に切り下げ、ドル安/円高になったプラザ合意の、5年後の1990年のレートです。
【マネタリーベースと通貨】
異次元緩和という円の増発を長く深くやり過ぎた結果が、コロナ後インフレで現れたのです。医薬は毒です。適量なら効く。適量を過ぎれば副作用が出ます。
GDPに対して最も多く円を発行したため、通貨の1単位の価値が低下したことが、32年も前の円安にしたのです。ソロス・チャートでいえば、マネタリーベース(日銀当座預金485兆円+紙幣120兆円=605兆円)の発行高のGDPに対する割合の格差が、通貨の売買に反映し、時間のずれはありますが事後のレートになって行きます。
(ソロス・チャート)
https://lets-gold.net/chart_gallery/soros_chart.php
日銀は、円安を止めるため9月末から一回2.5兆円~3兆円の為替介入(ドル売り/円買い)をしています。一瞬の円高はあっても、傾向を円高にもっていくことはできていない。
財務省が管理している外貨準備からの、ドル売り/円買いです。
国債の価格を下げる利上げと金融引き締めはできない。代わりに、安すぎる円に対して「ドル売り/円買い」の介入により、円高に向かうきっかけを作ろうと、無駄な努力をしているのが財務省です。
東京の外為市場の大きさ(55兆ドル/日)に対して、財務省・日銀の介入(1回は2兆円から3兆円;ステルス介入)は小さいからです。
円レートについては、たくさんの質問が来ているので、外為レートの原理的なところから述べます。
【日米の金利差は拡大するから円安傾向】
22年11月と12月にも、米国FRBによるインフレ対応の利上げはあります(推計1.25%~1.5%)。ゼロ金利を続ける円は、今後150円台から160円に下がる可能性も、あるのです。
11月、12月は3.25%のドル/円の金利差が、4.0%~4.75%へと拡大していくことは確定しています。
◎2021年には、「ドル/円」は金利差が1.5%で、外為市場での通貨売買が均衡していました(レートは100円から115円)。
148円のドル/円レートは、22年11月分の米国利上げを織り込んでいます。
日銀はなぜ、ゼロ金利からの利上げができないのかと疑問に思われる方は、多いでしょう。
【10月から12月の、インフレ率は上がる】
もっとも早く出る東京都部区のCPIは、2022年9月が2.8%と日銀予想より高い。生鮮を除くコアCPIも2.8%上昇でした。
生鮮とエネルギーを除くコアコアでも1.7%です。10月からは、20%円安の影響(鵜入物価高騰)の影響が出てくるので、日銀が、金利決定のとき参照するコアコア物価も、2%を超えていくでしょう。
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