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岸田首相が決断した統一教会への調査、その本気度は

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2022.10.20                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------     岸田首相が決断した統一教会への調査、その本気度は        ---------------------------------------------------------------------- 内閣支持率を回復させるには統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題の解 決に前向きに取り組むしかない。岸田首相はようやくそのことに気づいたらし く、10月17日の衆議院予算委員会で、宗教法人法に基づく質問権を行使して統 一教会の実態調査をする方針を明らかにした。 統一教会に切り込むことは、安倍元首相と教団との関係を追及する世論の流れ を助長することにつながるため、自民党内右派の反発を恐れて、岸田首相はこ れまで調査には消極的な姿勢をのぞかせていた。しかし、統一教会問題に尻込 みし、対策が後手後手にまわっているという印象が強まるにしたがって、内閣 支持率は下落し続けている。岸田首相としては、調査断行によって自らの実行 力を示したかったのだろう。 過去に質問権が行使された例はない。消費者庁の有識者検討会の提言を受けた ものだが、岸田首相の焦りもにじむ。予算委員会が開会される日の朝になって、 有識者検討会の報告書公表に続き、岸田首相が文部科学相ら3閣僚を集めて調 査を指示するという、慌ただしい日程が組まれた。

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