台湾を目玉にするしかなかった習近平の苦境
5年に一度の中国共産党大会が16日から始まりました。22日までの1週間の予定で、最後に注目の人事が発表されます。今回の党大会では、珍しく事前に北京などで習近平政権への抗議デモが開催されています。ゼロコロナ規制もあって経済が落ち込み、政策当局への不悪が高まる中での開催となりました。
「ゼロコロナ政策は効果を見せた?」
今回の共産党大会での習近平主席の演説を聞くと、この10年間の実績が意外に乏しいものであった印象を受けます。本来なら、自らの輝かしい実績を示して更なる任期を全うする意向を示すのですが、今回はこれといった成果は提示されませんでした。まず最初に成果として挙げたゼロコロナ政策について見てみます。
演説では、ダイナミックなゼロコロナ政策を順守し、感染症に対する人民の全面的な防衛戦争を実行。コロナの予防と制御、経済と社会の発展で成果を挙げた、との認識を示しました。しかし、ゼロコロナが国民の大きな犠牲を強いることになり、無用な経済の犠牲を余儀なくしたとして、国民の抗議デモが起きています。
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