メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

vol.147:中高生の消費、10の意外。意外にお金を持っている05后のお金事情(付録)

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2022/10/24
    • シェアする
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 小米物語その66 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国青年報の記者、李学凌(リ・シュエリン)は、ある思いつきから、カメラマンが撮影した写真をウェブで販売するフォトストックサービス「Photo.com」(後の視覚中国)のを始めて、本業の記者の仕事がおろそかになるほどうまくいった。しかし、中国青年報のカメラマンが撮影したが、誌面に使われなかったボツ写真もPhoto.comで販売をしたため、版権面で中国青年報との間で問題となり、中国青年報を退職せざるを得なくなった。この問題は、Photo.comを始める時に相談した金山軟件(キングソフト)の雷軍(レイ・ジュン)が指摘をしていたことだった。 中国青年報を退職して、Photo.comの仕事に専念した李学凌は、このままではいけないと考え、UGC(User Genereted Contents、ユーザーがつくったコンテンツ)という考え方に注目をした。 現在はプロのカメラマンが撮影した写真を販売するビジネスモデルだが、これを一般に広げ、普通の人が携帯電話やデジタルカメラで撮影した写真を投稿してもらい、写真を使いたい人はダウンロードして購入する。撮影者には一定の使用料がわたるというものだ。 すでに、携帯電話のカメラ性能がよくなり、普通の人たちがあちこちで写真を撮り始めている。事故や事件の写真などは、連絡を受けて現場に急行するプロのカメラマンより、その場に居合わせた一般の人の方が、撮影技術はともかく、真に迫った写真を撮るようになっていた。李学凌は、このような普通の人のパワーを活用したフォトストックサービスに変えていこうと考えた。 しかし、このアイディアは株主から拒否をされた。冒険をするよりは、現在のフォトストックサービスで着実に利益をあげてほしいというのだ。李学凌は、そういう運営フェーズの仕事は自分の仕事ではないと考えていた。考えた末、Photo.comを売却し、自分は新たな起業をすることにした。 その時、声をかけてきたのが、網易(ワンイー、ネットイース)の創業者、丁磊(ディン・レイ)だった。丁磊も、中国青年報時代の李学凌に厳しい批判記事を書かれたことがあった。しかし、丁磊も雷軍と同じように、この李学凌という人間を気に入ってしまったのだ。 当時、網易はポータルサイトとして、大手の新浪(シンラン)になんとかして追いつこうとしていた頃だった。両者ともアクセス数をあげるツールとして使っていたのが掲示板BBSだ。BBSが盛り上がるとアクセス数が急激にあがる。これにより、広告の表示回数も増え、収入が増える。 丁磊は網易の弱点である掲示板をどうにかしたいと考え、李学凌はUGCを活用したサービスをつくりたいと考えていた。両者の思惑が合致をし、李学凌は丁磊に対して素晴らしい提案をした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 550円 / 月(税込)
  • 毎週 月曜日