利上げできない最大の理由は日銀のバランスシート
「インフレ抑制策はいくらでもある、の嘘」
9月の全国消費者物価(CPI)は生鮮食品を除いた「コア」でも前年比3.0%の上昇と、消費税引き上げ時を除けば31年ぶりの高い上昇となりました。架空の費目である帰属家賃を除いた実態的な上昇率は3.5%です。黒田日銀総裁は国会で年内にさらに加速することを認めました。明らかに2%の物価安定目標を超えています。
日銀の大規模な金融緩和に対して、かつて多くの批判や不安の表明がありました。ゼロ金利やマイナス金利が続けば金融機関の収益が圧迫され、金融機能が却って低下すること、なかにはマネー急増で制御不能のインフレを懸念する声もありました。後者に対しては、日銀幹部から「インフレが進めばそれを抑える手段はいくらでもあるから心配ない」と反論がありました。
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