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<Vol.1277号増刊:英ポンドから始まった
通貨への信認の低下>
2022年10月23日:通貨への信認の低下とは、
中央銀行の信用低下を市場が認識することである
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リズ・トラス英国首相が、就任後45日で辞任を表明しました。
内閣の支持率は7%、不支持が11倍の77%でした。歴史上、最短の内
閣という。
岸田首相支持率も、危険水域の20%台に急落しています。英国の内閣
支持率7%は壊滅的でした。内閣支持率ではほぼ30%台から、政策の
立案と実行の困難をかかえます。
有効な政策が実行できない内閣は、無能であり無効です。これが、西
側世界に共通しています。TV中継で予算委員会の論戦の低いレベル
を見ると暗澹とします。株主総会がまだマシでしょう。米国の議会も
同じです
【テーマ】
本稿は<通貨への信認の低下とは、中央銀行の信用低下を市場が認識
することである>というテーマです。2022年9月、10月に現れた英国
ポンドと英国債の暴落の、原理的なところを追求し明らかにしていき
ます。
1)インフレのときは、不況にする金融引き締めをしなれればならな
い。インフレのなかでは需要を抑制しないと、物価は下がらない。
2)インフレのなかで、需要を減らさないため低金利と金融緩和を続
けると、代わりに国債と通貨が暴落します。
根底で「価値(=商品購買力)が下がる通貨への信認の低下」が起こ
るからです。
【英国債とポンドの下落】
米国との金利差から、英国債の価格低下、金利上昇、ポンド安が置起
こっています。今回のポンド安は、英国の金利が米国に近づいて上が
ると解消するものではない。
◎根底で「英国の通貨ポンドへの信認の低下」が起こっているからで
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