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「危ない」韓国半導体、日本が国策で復活へ 台湾TSMCと連携

勝又壽良の経済時評
  • 2022/10/24
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有頂天の韓国に落し穴 習3期目で台湾リスク 日米半導体で強い結束 最近の韓国は、メディアに「日本対等論」がしばしば登場する。韓国の総合力が、日本を上回るというのだ。例えば、次のようなものがある。『中央日報』(10月19日付)のコラムの一節である。 「韓国は100年前の無気力な国ではない。韓国人が日本人より多くの月給を受け、第4次産業革命のゲームチェンジャーとなった半導体強国であり、新興防衛産業輸出国であり、文化ソフト強国だ」としている。この裏には、円相場が1ドル150円前後と急落していることで、胸の溜飲を下げていると見られる。「隣家の不幸は喜び」という心境だろう。 円急落は、日米金利差の拡大によるものと、世界的な資源価格高騰による貿易赤字が理由である。敢えて利上げせず、消費者物価の上昇を「待っている」のは、来春の3%以上の賃上げを実現して、「所得主導」経済へ軌道を移す戦術である。千載一遇のチャンスを生かすのだ。この裏には、来年の急激な円高反転を見込んでいる点もある。 有頂天の韓国に落し穴 韓国は、こういう舞台裏を理解せず「日本経済沈没論」で拍手喝采している。中でも、前記のコラムでは、韓国が「第4次産業革命のゲームチェンジャーとなった半導体強国」と自画自賛している。本当にそうだろうか。2019年7月、日本が韓国への半導体有力3素材の輸出手続きを強化しただけで、大々的な「反日不買運動」を始めた。その上、文大統領(当時)は、「二度と再び日本に負けない」と宣言するほどだった。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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